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『海軍横須賀刑務所』

日本映画専門チャンネルで、『海軍横須賀刑務所』(1973.11)を観た。
勝新太郎の東映初にして唯一の主演作とか。東宝系で公開されていた『御用牙』シリーズの2作目と3作目の間に公開された。
役名は、志村けん…じろう(兼次郎)だって。
原作あり、シナリオは石井輝男。
津島利章のタイトル曲を聞いていて、マルチェロ・ジョンビーニが音楽を担当したマカロニコンバット映画『激戦地』(1969 イタリア)の、勇壮な方の主題曲をフト思い出した。

1936年。入営した横須賀海兵団兵舎で、イジメる古参兵に堪忍袋の緒が切れ、刃傷沙汰を起こし刑務所へ送られる勝新。
番外地と呼ばれる房でも大暴れ、暴動を起こし不当な扱いをした刑務所長たちに報復する。
タダでは済まないはずだが、汲み取り便所に落とした金時計を探し知己を得ていた やんごとなき方(太田博之)の一声で放免、同房の荒くれ兵士たちと、勃発した上海事変(37年夏の第二次だろう)に名誉の出征をする事になる。
「兵隊やくざシリーズに続く」といった感じのエンディングだが。
中江真司が、彼らは本隊の弾除け扱いで最前線へ行く運命…と非情にナレーションするのだった…。

菅原文太、松方弘樹と勝新の共演が見どころではあるが、古参兵で悪虐な藤岡重慶、自殺する長谷川明男が目立つ。
シゴキ当たり前の兵舎で別格扱い、坊主頭でヒゲのカラス(等級のつかない兵隊)という男も印象的。刈谷俊介かと思ったら、なんと三上真一郎!

J・KOYAMA * ターンノーン通信 2015〜 * comments(0) * pookmark

『恐怖の魔力 / メドゥーサ・タッチ』

イマジカBS改めシネフィルイマジカで、英仏合作『恐怖の魔力 / メドゥーサ・タッチ』(1978 日本劇場未公開)を、月曜ロードショー放送以来31年ぶりに再見した。

舞台はイギリス。ある作家(リチャード・バートン)が自宅で、瀕死の状態で発見される。侵入者に襲われたらしい。
病院に収容されるも昏睡状態のまま、だが脳波だけは異常な動きを示していた。
パリから研修に来ていた警部(リノ・ヴァンチュラ)がロンドン警視庁と共同で殺人未遂事件として調査に当たるが、浮かび上がったのは作家が幼い頃から強力な念力を持ち、気に入らぬ者を殺してきたという信じられないような事実だった。
作家を襲ったのは、彼の能力を知り恐れた女性主治医と分かる。
炎上する学校、念力でコントロールを失った旅客機がビルに突っ込むところ、寺院が崩壊するラスト。見せ場のミニチュア特撮は、ブライアン・ジョンソンが担当。
警部はラスト、作家の生命維持装置を引きちぎるが、脳波は動きを止めない。
暴走する念力の次のターゲットが、原発=ウィンズケールらしい事を匂わせ、映画は不気味に終わる。

当時流行のオカルト(主治医役は『オーメン』のリー・レミック)とSFの中間を狙った内容で、渋い配役は良いが、どうも編集が かったるい。女性名編集者アン・V・コーツ(『アラビアのロレンス』でオスカー受賞、存命でもうじき92歳)が、監督のジャック・ゴールドと共同で製作を担当してるのにねぇ。自分で編集すりゃ良かったのに。

ハリー・アンドリュース マイケル・ホーダーン ゴードン・ジャクソン デレク・ジャコビ(ゲイだったんですね) ジェレミー・ブレット(晩年ホームズ役者として有名だったが、バイセクシャル)ほか、イギリスの名バイプレイヤーが大挙助演。
フランスからはヴァンチュラ以外でもう1人、マリー=クリスチーヌ・バロー(稀代のスケコマシ監督、ロジェ・ヴァディムの最後の妻)が出ているが、回想シーンの顔見せ程度。

J・KOYAMA * ターンノーン通信 2015〜 * comments(0) * pookmark

女優 テキサス・ガイナンって誰?

昨年、2017年12月にNHKBS1でやった『カラーでよみがえるアメリカ』(2016〜17)というドキュメンタリー番組の1920年代編で紹介された、テキサス・ガイナンという禁酒法時代の もぐり酒場オーナーでもあるアメリカ女優。
全く知らなかったので、少し勉強しました。

IMDbのテキストを引用しようと思ったけれど…。
1884年生まれなのは間違いないようだが、「初期のガイナンについては、はっきりした事は分かりません」と書かれてあったので驚くも、ウィキには詳しい記述があったので引用すると。
ガイナンはテキサス州のウェーコで、アイルランド系カナダ人移民のマイケルとベッシー(旧姓はダフィー)・ガイナンの間に7人兄妹の1人として生まれた。
そして、ロレッタ修道院の教区立学校に通う。
16才のとき、家族はデンバー(コロラド州)へ引っ越し、彼女は そこでアマチュア劇団に入った。
1904年12月2日にジョン・モイナハン(1859年創刊→2009年終刊。デンバーの老舗新聞、ロッキーマウンテンニュース紙の漫画家)と結婚するが子供には恵まれず、シカゴでガイナンは夫と離婚して、プロの歌手となるため音楽を学ぶ。
そして、ヴォードヴィルの世界を渡り歩く。
彼女は自分自身について語る時、話を即興で作る傾向があったというが…ここまでの記述、信憑性はどうなんだろうか?
1906年、ガイナンはニューヨークに出てコーラスガールの仕事を見つける。ブロードウェイの演劇、そして映画へ。
1917年、テキサス・ガイナンという芸名でアメリカ映画における初のカウガール役者となり、サイレントの西部劇短編で活躍。「西部の女王」という あだ名を得る。
第一次世界大戦下のフランスへも行き、慰問で兵士を楽しませた。
戦後、禁酒法時代(1920〜33)になると、彼女はエンターテインメントとセルフプロモーションの才能を、もぐり酒場・300クラブの所有者兼ホステスとして発揮。
Hello, suckers!客をカモと言い放つガイナン。映像では、ガラガラ声の女傑ですね。
逮捕もされたが、MCでもある彼女は客を楽しませることに努め、一時代を築いた。

トーキーとなった映画や舞台に復帰した後の1933年11月、主演するレビュー巡業中にアメーバ赤痢にかかり、バンクーバーで客死。奇しくも、長きに渡った禁酒法廃止の1か月前であった。
享年49、結婚歴は3回で亡くなった時は独身だったという。

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第2次怪獣ブーム初期の頃の市川崑作品『愛ふたたび』

日本映画専門チャンネルで、市川崑監督『愛ふたたび』(1971.5 東宝)を ようやくチェック。
当時大人気だったフランスの若手スター ルノー・ベルレーを招き、浅丘ルリ子と共演させた恋愛モノだ。
市川監督、CMや万博用映像は作っていたが、劇映画は数年のブランクを経ての仕事である。

今この時代の恋愛映画を観ると、私のような者でも肌にサブイボを生じるだろう…と敬遠していたが、制作当時のパリをはじめ東京や金沢の風景が興味深く、意外や楽しめた。
日本語学校で学ぶガイジンたち、秋葉原にラジカセを買いに行くベルレー(仕事はレーザー光線技師)、ハレクリシュナ坊主が映る即興?カットなど面白い。撮影は長谷川清である。
ベルレーが仲良くなる日本青年は石立鉄男。彼が、山手線車窓から並走する電車(水色だから京浜東北線か)に乗ってる外人女性(グラシエラ・ロペス・コロンブレス。誰?)を見初めるシーン、新海誠『君の名は。』有名シーンのヒントかな。
パリで撮影した分のネガが、ストーリー盗作疑惑でフランス警察に差し押さえられるアクシデントがあったとか。

映画斜陽期。我々の世代は、第2次怪獣ブームが始まった事で記憶される 1971年。
ベルレー招聘は効果があったようでヒットしたのか(但し、邦画洋画合わせたこの年の興収ベスト1は、11月公開の 男はつらいよシリーズ8作目『男はつらいよ 寅次郎恋歌』。本作はベスト20位にも入ってないようだ)、翌年また彼主演で『夏の恋』が作られた。こちらの監督は恩地日出夫、相手役は小川知子だった。

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『ブンガワンソロ』

日本映画専門チャンネルから昨年録画した、『ブンガワンソロ』(1951.10 新東宝)をようやく観た。
終戦直前のインドネシアを舞台にした、戦争悲恋ものである。
タイトルは、ジャワ島中部を流れるソロ川の意味。

市川崑監督作品だが、撮影中にトラブルが。
国内の撮影で熱帯の雰囲気を出そうとし、オープンセットで天気待ちして撮影を粘っていた市川。いったん帰宅していたら それまでの経緯もあったろうが、会社から「現場放棄」と見なされてしまった。
戻ると、ある場面が他の監督(1994年刊行、2015年に完本が出た「市川崑の映画たち」のインタビューでも、場面や監督名を語っていない)によって既に撮影されていたという。
さらに編集にも関われず、自分の作品とは言えないから監督名を外してくれと訴えるも、聞き入れられず。
結果、市川監督 新東宝最後の作品となった。

日本軍の脱走兵に、池部良 伊藤雄之助 森繁久彌。
彼らが逃げ込み厄介になる現地人の一家に、小沢栄(小沢栄太郎の当時の芸名) 高橋豊子(高橋とよ の当時の芸名) 久慈あさみ 若山セツ子。
色黒メイクで ちゃんとマレー語のセリフを喋り、字幕が入る。
池部と長女役の久慈が深い仲になるのは、ご推察の通り。
一家の父親を演じるのが、クセのある役ばかりの小沢だけに、脱走兵の情報を売る展開になるんじゃないかと思ったが、そうはならなかった。ミスディレクションを誘うキャスティングだったか。
さらに藤田進の軍曹が加わるが、気のいい森繁が屋根から落ちて死亡するアクシデント発生。
さらに池部がマラリアに罹り、久慈が看病しているとき、ついに上官(田崎潤)の手配で憲兵隊(山形勲ほか)が調べに やって来た…。

クライマックスの馬車を追跡するシーンは、西部劇の呼吸で畳み掛け、迫力あり。
マット合成やミニチュアでインドネシアのジャングルを表現した特撮(上村貞夫 天羽四郎)も優秀で、日本映画技術賞を受けている。
断崖に架かる吊り橋の上を走る馬車の特撮、馬もメカ仕掛けの造形物のようだが、引きの画でも出来の良さが伺える。プロップの写真は残っていないだろうな〜。
祭りで女性と踊る現地人の男性は、若き日の中山昭二(戦後、ダンサーをしていた。1952年に本作と同じ新東宝映画『アナタハン』で俳優デビューしている)ではないか?

原作があるが、通俗的に面白い佳作。
奥様の和田夏十は観たそうだが、市川は ついに本作を観なかったという。
秀逸な追跡シーンの演出は、市川だと信じたい。

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『将軍』

1981年春にテレビ朝日系で8夜連続放送された時は途中で投げたが、アメリカで日本ブームを巻き起こしたTVミニシリーズ『将軍』(1980.9)の完全版が時代劇専門チャンネルで放送されたので、録画しつつ観た。
アメリカ制作の時代劇だからエキゾチックジャパン志向は仕方ないが、西岡善信が美術担当でセットは本格的だし、『影武者』と同時期に姫路城ロケ(大坂城に見立てている。江戸城は彦根城でロケ。撮影は1979年6月から行われた)をしているし、国辱的とは言えない。むしろよく勉強し、金もかけてるなぁと感心。
アメリカでは5夜連続放送(初回と最終回が3時間枠、後は2時間枠)だったが、今回の版は6話から成っている。本放送時は編集が違うのかも。日本版はこれを更に編集分断し、8話にしていたのか。
今回の放送だが、トータルで約562分あった。ウィキには547分とあり、2004年に出たDVDボックスは538分、2014年のブルーレイボックスは549分である。この差は、ビデオ方式変換時のロスなの?

舞台は1598年から1600年、戦国時代の日本。オランダ商船が嵐で遭難し、生存者が伊豆に漂着する。
ウィリアム・アダムス(1564〜1620)をモデルにした英国人 ジョン・ブラックソーン航海士=按針さん(リチャード・チェンバレン、まだ現役で『ツインピークス』の新シリーズに出てる)が、天下統一直前の日本で生きて行く話。
日本の利権を巡る、キリスト教派閥抗争劇も盛り込まれている。

戦国武将、東の三船敏郎と対抗する西の金子信雄。
フランキー堺 高松英郎 山本麟一 目黒祐樹 安部徹 宮口精二 宅麻伸(ミフネの息子役) 夏木陽介 岡田眞澄 大林丈史など、適材適所の配役。
『サヨナラ』の二世女優 高美以子、当時ミフネの愛人だった喜多川美佳(三船美佳の母)も出てる。
手漕ぎガレー帆船の船長は長谷川弘。
1話の、オランダ船 船員を閉じ込めた地下牢でヘマをし最終的に切腹する、スキンヘッドの武士は誰?
2話で、刑場を隣接した牢に入れられる按針が出会うのが神父のマイケル・ホーダーンと榎木兵衛。榎木はクレジットされてるのに、護送の武士・きくち英一と出番の多い上役の大前均がノンクレジットなのは謎。
伊豆の漁村・網代(あじろ)の家の庭師 瀬良明は1話から出ているが、按針が指示したキジの調理法を巡り、4話で気の毒な事になってしまう。
本作で名を上げた島田陽子(内田裕也と結婚できてたら、後半生は変わったろうなぁ)の有名な混浴シーンは、3話にある。
淀君に相当する佐野アツ子は、5話で登場。
007のクロンスティーンことヴラデク・シェイバルまで出てるし、若き日の江原正士の名もクレジットにあった。
ナレーターは、なんとオーソン・ウェルズである。

1話の、嵐で船が難破するミニチュア特撮は、東宝スタッフ(中野昭慶か川北紘一)の下請け仕事か。
1話で山の上、2話で牢に向かう按針たちの背景に城が合成されたカットあり。
4話に地震のシーンがあるが、ミニチュアの倒壊特撮は無く、特殊効果のロバート・ドーソンが野外に仕掛けで地割れを作り、兵士を落としている。

オランダ船 船員たちに口を割らせるため1人づつ選び釜茹でにするシーン、張り付けで処刑される罪人のシーン、切腹シーンはあるが、アメリカのテレビ用作品なので、残酷・流血の直接描写は巧みに回避。
ウィキに、お辞儀しない村人が武士に斬殺されるシーンがあると書かれているが、気付かなかった。

屋敷で3人の侍女(竹井みどり 松原愛 森下裕巳子)をあてがわれ、「男性が1人では辛いでしょう、お選びください。3人一緒でもいいですよ」と言われた按針は固辞。
すると「少年をお好みでしょうか?」と言われ、ムッとし「そっちの趣味はない!」と否定するのだが。
按針役のチェンバレンは後にゲイをカミングアウトしてるので、なんだか可笑しいシーンだね。

今回 調べて驚いたのは、テレビ畑の監督ジェリー・ロンドンが当時まだ30代前半だった事。
原作・制作総指揮のジェームズ・クラヴェル(『ハエ男の恐怖』『大脱走』の脚本家)は、よく決断し大作を任せたな。

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『NHK特集 黒澤明の世界』

昨年2017年12月、『あの日 あのとき あの番組〜NHKアーカイブス〜』で、NHK特集 黒澤明の世界(1979.11)を再放送していた。
黒澤監督が、国内で久々に撮った時代劇映画『影武者』のメイキングドキュメンタリーである。
中古で買ったビデオソフトで観て以来。
映画公開(1980.4 東宝)の半年も前にメイキング番組を放送したのって凄い事だと思うが、黒澤の絵コンテ+シナリオ本が講談社から発売されたのと同時期で、タイアップや前宣伝を煽る目的もあったか。
カネもかかっており、野田城に見立てた姫路城をヤグラから撮影中の黒澤を、さらに上空からヘリで撮影するというダイナミックなカットも。
武田信玄とその影武者を演じる予定だった勝新太郎降板時の会見風景、ノーカットで観たいな。それにしても当時は、公の席でホントによくタバコを吸っていたね。
代役に仲代達矢が決まり、三人信玄の冒頭シーン。中央に仲代の信玄、左に山崎努演じる影武者・武田信廉(のぶかど)、右端に仲代一人二役 の影武者。当然 合成を使ったカットだが、撮影時はその位置に、スタンドイン(誰だろう?)がキチンと扮装して座っていた。
当時は知名度が低かった俳優や、素人の起用。
武田側の武将役、清水のぼる(のちのAV男優・清水大敬)の名が字幕で出る。
疲れた将兵の間を駆け抜ける伝令の撮影風景。泥武者という役名、栗山雅嗣という俳優(選ばれた素人かも)。そういえば、千葉治郎こと矢吹二朗も伝騎役で出てたんですね。
不思議な事だが…この番組で、メインキャストのショーケンは何故かハッキリと映ってない(製作発表会見で集結した出演者の中には いるはずだが)。監督部チーフとして、本多猪四郎が参加していることにも触れていないのは謎。

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奇想CGアニメ『ボス・ベイビー』

昨年、機内映画でトム・マックグラス監督『ボス・ベイビー』(2017 日本公開は今春)というドリームワークスのCGアニメを観たが、我が国の奇想マンガ「赤ん坊帝国」(高野よしてる版 1952〜53、泉ゆき雄版 1964〜65)を思い出した。
っていうか、元ネタは これじゃないの?
天空の赤ちゃん国とか、そこで生まれ ある企業の陰謀(成犬にならない、カワイイままの小犬を作る計画。皆 犬に夢中となり、赤ちゃんを省みなくなる!立案者の正体は…)に立ち向かうべく、社員の家庭に次男として送り込まれたボス・ベイビーと そのチームとか、おしゃぶりやミルクの秘密とか。
大仏ロボに相当するメカは出てこないですがね。

見た目は普通の赤ちゃんでも、オヤジ声(アレック・ボールドウィン)で喋り、任務を遂行するボス・ベイビー。
訝ってシッポを掴もうとする長男との確執と、兄弟愛がテーマではあるが。
登場キャラが、オモチャでも喋る2足歩行動物でも車でも気にならないアメリカンアニメにあって、奇妙な味の設定が突出した怪作。
後半舞台となるラスベガスで登場する、プレスリーそっくりさんたちの描写も面白い。
2010年に出版された、アメリカの女流作家マーラ・フレイジーの絵本が原作。講談社から邦訳(2012)あり。

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2017年のマイベストを考える

1位…庭に、まさかのスッポン侵入 9月

2位…雑誌「クリエイテイター」、赤塚不二夫特集 2月

3位…『ブレードランナー2049』のジョイ(アナ・デ・アルマス)

4位…日タイ修好130周年記念コンサート 於 : サントリーホール 9月

5位…『シン・ゴジラ』、日本アカデミー賞で最優秀作品賞ほか7冠

6位…1月にひいた、ひどい鼻風邪

7位…日本映画専門チャンネルで観た『女囚と共に』(1956 東宝)

8位…時代劇専門チャンネルで観た『新選組血風録』(1965〜66)
       全26話

9位…NHKスペシャル『戦慄の記録 インパール』

10位…BS1『青い黄金を追え!一獲千金 荒野のデニムハンター』


次点…某国 居酒屋主人の早世 3月

      …たけしのテレ東 朝番組『おはよう、たけしですみません。』
         全5回 10月
         NHKBSプレミアムでやった『たけし誕生』も良

      …元祖ゴジラ着ぐるみ俳優 中島春雄、死去 享年88 8月

      …純音楽家のフォークロック歌手 遠藤賢司、死去 享年70 10月

      …朝ドラ『ひよっこ』、勝ち抜きクイズ3Qの回

      …日本映画専門チャンネルで観た『日本俠花伝』(1973 東宝)
        森幹太の怪演

      …時代劇専門チャンネルで『快傑ライオン丸』(1972)再見

      …神奈川県座間、猟奇的な自殺願望者9人殺しの衝撃 10月発覚

      …『やすらぎの郷』、最終回直前にやった石坂浩二の悪夢

      …『スター・ウォーズ 最後のジェダイ』、
          マーク・ハミルと故キャリー・フィッシャーの大好演

      …吾妻ひでお、食道がん克服

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『悪漢探偵2』は、何故 日本公開されなかったか

機会があったらチェックしたかった、中野昭慶 率いる東宝チームが特撮担当の香港アクションコメディ『悪漢探偵2』(1983.3 香港公開、日本では劇場未公開)を観た。

腕は立つけど女性にめっぽう弱い大泥棒キングコング(サミュエル・ホイ)と、おっちょこちょいのスキンヘッド刑事アルバート(麥嘉:カール・マッカ)、そして男勝りの荒くれ女警部ホー(張艾嘉:シルビア・チャン)の3人が手を組み、彼らの前に立ちはだかる強靭かつ珍妙な敵に立ち向かうシリーズの第2弾…というのが、ネット上にあった紹介文。
泥棒と警察のトリオなので、邦題が『悪漢探偵』となったようだ。
本作には、倉田保昭も助演。

冒頭でサミュエルを襲う、2機の黒いラジコンヘリ(ほぼ同時期に公開されたアメリカ映画『ブルーサンダー』のパクリでしょう)が別で飛んで来る胴体と変形合体して完成するロボット・機械人 釖渦1號の特撮は、香港スタッフの仕事らしいが傑作。
秀逸なバイクスタントのシーンが終わって ようやくタイトルが出た後は、カーアクションと香港映画らしい笑劇(ツイ・ハークが俳優として登場、精神病院ネタで珍演!)が続くが。
ダレたあたりで、メカゴジラのように目や足から光線を発射するロボット・機械人 釖渦2號が出現。
ここが中野特撮の見せ場となり、サミュエルたちが繰り出すトランク型ロボや、ゾイド風 小型ロボット群(小神通敢死隊)と光線バトルを演じるのが お楽しみ。
但し、2號は変形合体せず、そのまま登場するのが残念。
美術は高橋(井口)明彦、操演は白熊栄次という円谷系。光学合成のクレジットは無い。
さらに、悪漢探偵3人のナイトライダー風 黒いスーパーカーと敵のロールスロイスがミサイル対決。
サミュエルがロケットマンスタイルで浮上しトドメを刺す、これでもかの展開で終わる。

この作品、何故か日本劇場公開されなかった。
ロボットデザインの類似(アニメや戦隊ロボ)による版権問題がらみか、ロケットパンチや胸からミサイルなど武器も無許可のパロディだったんで、配給会社が二の足を踏んだか?
小型ロボットだって、日本製オモチャの無許可改造使用かも。

香港では大ヒット。
シリーズは白人スターを招き、グレードアップしながら続く。
リチャード・キール ピーター・グレイヴスがゲストの3作目『皇帝密使』(1984)と、『レイダース』のロナルド・レイシーがゲストの4作目『スペクターX』(1986)は、日本劇場公開された。
1989年の5作目で打ち止め。これにはカール・マッカが出ていない。

J・KOYAMA * ターンノーン通信 2015〜 * comments(0) * pookmark

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