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『キングコング 髑髏島の巨神』

『キングコング 髑髏島の巨神』を観に行く。
アイマックスで3D上映の時間帯と知らず、追加料金で散財。
怪獣ファン絶賛と聞いていたが、映画としては間延びしたドラマ部分も多く、20分はカットしてほしかったなぁ。

2014年版『ゴジラ』にも登場したアメリカの秘密組織モナークの依頼で、傭兵や女性カメラマンや“ベトナム戦争ロス”の兵士たちも含めた調査隊が、謎の島に向かい、島の神であるキングコングや怪獣たちと遭遇。酷い目にあう。
時代設定は1973年。

・コングが湖から現れた大ダコに襲われるが、倒して足をクチャクチャ食べるシーン
・前脚だけのトカゲ・髑髏クローラー(スカルクローラー。デザインは、カオナシやエヴァの使徒に影響を受けているらしいが、SWのモンスターチェスの1匹に似てる気がする)と生き残った人たちの戦いで、自爆覚悟で残り立ち向かったニヒルな兵士(シェー・ウィガム)が尻尾で崖にポーンと飛ばされ、ドカーン!と無残な最後を遂げるシーン
…が印象的。
竹やぶの足長大蜘蛛が、兵士を『食人族』の一場面みたいにグサリと貫くカットや、『博士の異常な愛情』で有名な ♪ また会いましょう が流れるシーンなど、この手の映画マニア向け くすぐりも。
ムートー massive unidentified terrestrial organisms (M.U.T.O) という単語の訳が、未確認巨大陸生生命体であるとされた。

髑髏クローラーは、舌を内臓ごと引っこ抜くと即死するようだ。
ランホリンクス系怪鳥の群れが、一件落着後にダメ押しで川を下る生き残りを襲うのではと思ったが、それは無かった。
ふと思ったけど。MIYAVIが演じていた日本兵(名は、碇!)の遺児が、渡辺謙 演じる『ゴジラ』の本多博士だった…という設定じゃないのかね?

ともあれ、ちっとやそっとの銃撃ではビクともしない怪獣たちは日本人好み。
長いエンドタイトル後に写る、モンスター壁画を拝んでから席を立つべし。

※ エンドタイトルに、2014年版『ゴジラ』にも参加していたジョン・ダイクストラの名を見つける。役職は、同じVFXアドバイザー(なぜかIMDbのリストには漏れている)として。
さらに、ほぼ同時期公開の『ゴースト・イン・ザ・シェル』にも…。
老いて盛んな、特撮一代男!

J・KOYAMA * ターンノーン通信 2015〜 * comments(0) * pookmark

市川崑『愛人』『わたしの凡てを』

日本映画専門チャンネルで、市川崑監督が東宝で作った映画を2本観た。


『愛人』(1953.11 東宝)は、ハイソな映画監督(菅井一郎)一家を巡る物語。 越路吹雪や有馬稲子や三國連太郎が共演。

洋館が舞台で、私は好みじゃない。

クレジットされてる東宝技術部も、これといった特撮カットは提供していないし。
ただ、尾棹一浩(おさおかずひろ)という、聞きなれない若手俳優が息子役で出演。
どっかで見たと思ったら、東宝特撮映画の常連・野村浩三の本名であった。
俳優座出身、同年に松竹映画でデビュー。これが3本目で東宝映画初出演らしい。
その後、日活を経て松竹に戻り1955年の『新婚白書』で野村浩三と改名。
数本に助演後、1958年の『大怪獣バラン』主演で東宝に戻り、専属となったようだ。
この映画に出た頃は順風満帆。まさか十数年後に、ミニチュアセットで暴れる巨人役をやるとは…考えもしなかったろうな。
野村浩三はこの後、明司と再改名し活躍後に引退した。
最後の出演作は、1973年12月放送のテレビ番組『プレイガール』第246話?

北海道の暗い雪原から始まる『わたしの凡てを』(1954.5 東宝)は、すぐ都会派の映画になり、ホッとした。
前年7月、アメリカ・ロングビーチで開かれたミスユニバース・コンテストの3位になり、八頭身美人ともてはやされたモデル・伊東絹子の映画デビュー作。
薄幸だが美貌の女性が上京、モデルとして成功を収めるまでの物語。メロドラマではあるが、当時の風景ロケ描写も多く見飽きない。
池部良、有馬稲子、日高澄子、上原謙が共演。
菊田一夫原作だが、彼女のミスユニバース入賞を盛り込んだラスト。実際のコンテスト映像が使われていた。


ところで。映画デビュー作といっても、伊東は渡米中にハリウッドで、他のミスユニバース入賞者と一緒に Yankee Pasha というジョセフ・ぺヴニー監督の冒険ロマン映画に出演しているという。
気になり、観てみたが。
1800年、デイビー・クロケットみたいなスキンキャップの西部男ジェフ・チャンドラーが、航海中に海賊にさらわれモロッコのハーレムに売られた恋人ロンダ・フレミングを救出するため、活躍する話だった。
伊東を含むミスユニバースの美女たちは、クレジットあり。王のハーレム場面で登場。
日本未公開だが、全米公開は1954年4月なので、『わたしの凡てを』は彼女の映画2作目という事になる。


なお、伊東は映画のように北海道の寒村出身ではなく、東京は芝出身の江戸っ子。
このあとモデル生活のかたわら東宝で3本の映画に出演後、1957年に渡仏。1968年に日本人外交官と結婚。
1932年生、身長は164センチとウィキにある。
舞台となるのが東京の繊維会社で、本社は大阪。その社長役は落語家の三遊亭百生。
コンテストの司会者役で、トニー谷が場面をさらう。
東宝技術部は、虹が出るマット合成などを提供していた。

J・KOYAMA * ターンノーン通信 2015〜 * comments(0) * pookmark

『変身忍者嵐』のグレムリン

時代劇専門チャンネルで放送中の『変身忍者嵐』(1972〜73)、再見したかった35話・西洋妖怪グレムリンの回を観た。
壺から現れ、怪しげな角笛を吹き、再生西洋妖怪を仕切る。
日劇ミュージックホール出身の小人コメディアン、空飛小助が口だけ露出したマスクを被り演じているが、声は辻村真人の吹き替え。
記憶に残っていたのは、嵐に斬られたグレムリンが、唐竹割りよろしく真っ二つになり切断面が見えるカット。
怪人の最後は爆発や溶解が多かったから、今観てもハッとさせるものがある。
おそらく、本放送時の裏番組『ウルトラマンA』の切断技バーチカルギロチンか、1972年の1月から東宝で連作されていた映画・子連れ狼シリーズの残酷剣劇にスタッフが触発されたのであろう。
この回だけの、残酷サービスカットであった。

空飛は、一枚看板でクレジット。
ネット上にあった小人マジシャン・マメ山田の回想によると114センチの自分より背が低く、身長1メートルほどであったらしい。
小人コメディアン仲間と、トランジスター・トリオ(空飛・清水勇・山田賢志) を結成していた時期もある。


日劇以外では、映画にも出演。
★『東京のテキサス人』(1957.3 東京映画=東宝)酋長シェロリモの子チョロリモ
※ シェロリモ役は柳亭痴楽
★『曲馬団の娘』(1958.2 東映)座員
※ タイトルは、サーカスのむすめ と読ませる
※ クロサワ『用心棒』の巨人、プロレスラーの羅生門も出演
★『空中サーカス 嵐を呼ぶ猛獣』(1958.8 東映)トランジェスタの小助 
※ 高倉健 主演
★『少年探偵団 敵は原子潜航艇』(1959.3 東映)小男
★『大笑い次郎長一家 三ン下二挺拳銃』(1962.5 TR3プル=東宝)小政
※ 大政役は里井茂。斎藤寅次郎監督、最後の劇場映画

テレビでは、
★『野郎どもと女探偵』(1956.4〜7 月イチ放送のバラエティ NHK)
に一回だけ出演。
あとは、嵐しか出演歴はないようだ。

身長140センチ、1962年より放送の『てなもんや三度笠』珍念役で大ブレイクした白木みのるに、小人コメディアンの座を取って代わられたのかな?

なお、サントリーのPR誌「洋酒天国」(1958.4)カラー表紙をセクシー女性モデルと飾る空飛の図版が、ネット上で見られる。
皆さんも検索してみよう。

※ 9話で、カマキリガランが唐竹割りで真っ二つにされるカットがあった。
昆虫の化身忍者、切断面は緑一色。

J・KOYAMA * ターンノーン通信 2015〜 * comments(0) * pookmark

故・船村徹の逸話検証

演歌界の大物作曲家、船村徹が2月16日に急死。自宅で倒れていたという。死因は心不全であるが、昨年 心臓手術をして復帰したばかり。生涯現役であった。享年84。
♪ 王将 柿の木坂の家 矢切の渡し みだれ髪 風雪ながれ旅 兄弟船 ダイナマイトが百五十屯(発売は1958年、日活映画『二連銃の鉄』に使われたのは翌年)東京だよおっ母さん…。
キャリアの中で異色なのは、東映の長編アニメ第2作『少年猿飛佐助』(1959.12)の音楽を担当した事か。
ウィキにも引用されているが、2005年に当時 会長を務めていたJASRACのホームページで、大瀧詠一と対談した時に披露された逸話は印象的。

船村:ビートルズといえば、私が東映アニメ『少年猿飛佐助』(1959年作品)の音楽でグランプリを獲った際に行ったロンドンで、偶然審査員として参加したオーディションにビートルズが出ていまして。
何組かいた中の彼らだけがグループだったんですよ。他はみんなソロでして。「どの組がよいか?」と聞かれたので、「あの汚い4人組が一番面白いのでは」と答えたんですよね。

大瀧:(周りにいる取材スタッフに対して)すごいでしょう!船村先生は、ビートルズが誕生したオーディションに立ち合っているんですよ。
アニメ音楽からビートルズの発掘まで、本当に幅広いですよね。

藪下泰司監督『少年猿飛佐助』のグランプリというのは、東映ビデオHPによると、1960年度 第12回ベニス(ヴェネツィア)国際映画祭 児童映画部門グランプリ(サンマルコ獅子賞)という。
本作のウィキページは無く、IMDbで検索しても この件が載ってないので「アレ?」と思うが、もちろん事実。
東映の長編アニメ第1作『白蛇伝』(1958.10)に続いてのこと。
Leone di San Marco per il miglior film a soggetto adatto ai ragazzi dai 12 ai 18 anni という賞である。
但し、第12回は間違い。
第21回(1960.8〜9に開催、『ラインの仮橋』『アパートの鍵貸します』が話題になった年)であった。

船村は この時に関係者としてイタリアへ行き、ついでにヨーロッパを旅行したと思われる。

古いキネ旬を調べれば、授賞式の写真が載っているかも。

無名時代のザ・ビートルズも参加したという、ロンドンでのオーディションだが。
前身のザ・クオリーメンから このバンド名になったのは、1960年の事らしい。しかも船村が映画祭のため渡欧した直前、オーディションの直前らしいのだ。

ウィキには
ジョン・レノンのアートカレッジの友人スチュアート・サトクリフが参加、バンド名が「シルヴァー・ビートルズ」になる。しかし、ドラマーがなかなか決まらない。
1960年8月、カスバ・コーヒー・クラブの経営者の息子ピート・ベストをドラマーに迎え、ジョン ポール・マッカートニー ジョージ・ハリスン スチュアート・サトクリフ ピート・ベストの5人となり、バンド名も「ザ・ビートルズ」と改名した。
…と書かれている。
オーディションはこの直後と思われるので、船村が審査員としてコメントした時のビートルズは5人だったと思うが?
コアなポップスマニアである大瀧は気付いていたと思うけど、大御所に遠慮して突っ込まなかったのだろうね。

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オチが効いていた『喜劇 右むけェ左!』

日本映画専門チャンネルで観た『喜劇 右むけェ左!』(1970.12 東宝)は、前田陽一監督作品。
高度経済成長下、万博が開催された頃。
競争社会を勝ち抜くため、モーレツ社員養成研修をする企業が見られた。
NHKアーカイブスで観た「現代の映像・社員改造」(1969)も強烈だったが。
藤子不二雄Ⓐの「黒ベエ」(1969〜70)では、軍隊式社員教育に材を採った重いエピソードがあったっけ。


本作は、下着メーカー(ワコール)が舞台。

戦中派のダメ中間管理職(犬塚弘)とスケべな若手部下(堺正章 なべおさみ 小松政夫ら)が、なぜか新設の外国課に大抜擢。研修として自衛隊へ体験入隊するという話。
犬塚は戦時中に入営していた場所が基地になっていることに気付き、昔を思い出して俄然ハリキるという展開だが。
終戦間際に上官(田島義文)が基地内に埋めた軍資金を探すエピソードがあり、自衛隊創設20年式典でザ・タイガースの面々が戦車の上で歌い、落下傘降下や演習シーンも自衛隊の協力(クレジットはない)で実写映像を挿入し本格的。
裏事情を知る基地内の酒保の男は、上田忠好が薄気味悪く好演。
ライバル下着メーカーの野球チームも体験入隊中、親善試合の場面では いかりや長介とジャイアント馬場が登場する。
お宝探しと研修を終え、意気揚々と社へ帰還した一同が観せられたのは、彼らが下着を売り込む赴任地の記録映画。
ブラジャーなど知らぬ、ニューギニアの裸族女性の胸がユサユサ揺れている!
どうやら、外国課と名だけは立派だが、お荷物社員を厄介な場所へ所払いし辞めさせようとする社の思惑も垣間見え…という、皮肉なオチが効いていた。
サラリーマン喜劇の変種、お勧めです。

J・KOYAMA * ターンノーン通信 2015〜 * comments(0) * pookmark

『恐竜・怪鳥の伝説』を海外セールスした人って凄い!

チャンネルnecoで、『恐竜・怪鳥の伝説』(1977.4 東映)を久々に観る。
ダメ特撮ダメ造形と書かれることが多い映画だけど、私も寛容になっているので、今回は そんなに悪く感じなかった。
首を食われた馬の死体や、湖から引き上げた女性の下半身が食われていたというシーンなど、『ジョーズ』的な残酷ムードとお色気も盛っている。
職人監督・倉田凖二は、コドモ向けとして作っていない。
特撮だが、翼竜ランホリンクスは ともかく首長竜プレシオザウルスをもう少しハッキリ見せてくれると良かったのに、前景の雑木林がジャマ。
首がヘナヘナな上、這いずりすら出来そうもない造形を隠すつもりかもしれないが、それにしては二頭の戦いを直上から撮ったショットもあって。
造形・操演の大橋史典は一枚看板でクレジットされるが、全盛期を過ぎ技量も衰えていたのだろう(但し、惨殺死体の造形物はハッとする出来)。
協力者も操演補佐の1名だけで、合成や特撮美術スタッフは何故かクレジットされない。
東映作品なのに、何で矢島信男の特撮研究所に頼まなかったのか、謎。
ともあれ本作が、大橋の最後の大仕事になってしまった(1989年に74歳で死去)。


予告編は初見。世界40か国で公開決定と出るので、「オイオイ、いくら何でも嘘だろ」と思いIMDbで調べると。
日本公開と同年に、アメリカと西独で封切られていたのは間違いない。
イタリア、フランス、トルコ、ロシア、メキシコ、ギリシャ、エジプトでも公開されたようだ。
香港など東南アジア圏にも間違いなく売れたはずだから、大風呂敷すぎる惹句とは言えないな。失礼しました。

J・KOYAMA * ターンノーン通信 2015〜 * comments(0) * pookmark

となりの『ふたりのイーダ』の片隅に

日本映画専門チャンネルで、『ふたりのイーダ』(1976.11)を観た。

松谷みよ子の童話が原作、松山善三監督が制作委員会形式(学校などの団体鑑賞向けに券を売ったりするパターンの興行か)で作った良心作。初見。
山田洋次 脚本協力、木下忠司 音楽、村木忍 美術。
倍賞千恵子、山口崇、森繁久彌、松山夫人の高峰秀子と役者も一流。
広島の田舎・花浦(架空の地名か)が舞台。シングルマザーでライターの母(幼い頃 被曝している設定)が瀬戸内で取材中、花浦の祖父の家で ひと夏を過ごす事になった小4と3歳の兄妹(上屋健一 原口祐子)が、廃屋となった洋館で、動き喋る不思議な椅子に出会う。

原爆忘れまじと鎮魂がテーマだけに。
ファンタジーでも原作とは違い、祖父の家で兄妹が、広島や長崎の惨状を記録した写真集を開くくだりもあって油断できない。
タイトルの意味だが、ふたりのイーダとは。
「イーッだ!」するのがクセでアダ名がイーダの妹と、洋館の椅子の持ち主だったらしい少女イーダ(外人ではなく日本人。原爆で亡くなったことが暗示される。アンデルセンの童話「イーダちゃんの花」が好きだったので、椅子は名をイーダと覚えていたという設定)のこと。
椅子は、廃屋に やって来た妹をイーダと間違えたのだ。

この映画、イロイロと ご趣味の方も必見。
特撮ファンには、『ひょっこりひょうたん島』で有名な ひとみ座が担当した椅子。マリオネット式か?アウトドア場面が多いのに、実に巧妙な操演で驚きます。声は宇野重吉。原爆ドームで椅子が佇むシーンもある。
当時、テレビアニメ『タイムボカン』『ガッチャマン II』などでも使われたスキャニメイト画像を使った、水底から突き出る原爆犠牲者の腕や首の悪夢的イメージ。

モノクロで撮影した800本の走査線を持つビデオ映像を、アナログコンピューターで変換、カラライズ加工するもの。当時、東洋現像所に一台だけ納入されていたという。
あと、虹を扱っているのに、これまたダークな悪夢のアニメも挿入されます。
学校から動員で観に行って、トラウマになった人もいたんじゃないか。
あとは…すっぽんぽんで走り回る幼女ですかね?
なんせ文部省やPTA推薦の映画ですから、堂々と観るべし。
クレジットされてる、田中筆子(資料では氷屋のおばさん役)と大井小町(往診の看護婦か?)の出番が分からなかった。

ビジュアルと内容から、『となりのトトロ』『八月の狂詩曲』『この世界の片隅に』のファンは観ておくと良いだろう。

J・KOYAMA * ターンノーン通信 2015〜 * comments(0) * pookmark

2016年のマイベストを考える

毎年恒例の、2016(平成28年)マイベスト発表です。

 

・「MEKURU」小泉今日子50歳特集

・東宝=宝塚映画の実写版『サザエさん』シリーズ、日本映画専門チャンネルで放送

・日本製ゾンビ映画の良作『アイ・アム・ア・ヒーロー』

・『キングコング対ゴジラ』(1962 東宝)完全復元版 完成、日本映画専門チャンネルで放送

・『シン・ゴジラ』のインパクトと興行的大成功

・冨田勲の死、享年84

・遠藤憲一のCM、霜降りひらたけ「ホクトプレミアム!」松茸もアセる美味しさ

・たまたま読んだ小野不由美のホラー小説「残穢」(2012 新潮社)

・NHK土曜ドラマ『夏目漱石の妻』、美術も大健闘

・衝撃のドキュメンタリー『日本戦後史 マダムおんぼろの生活』(1970 東宝)、チャンネルNECOで放送

 

次点

・panpanyaのマンガ、風景の描きこみ

・虫コナーズCM、「グググ」と長澤まさみ…のワキの下

・栃木県宇都宮市 元自衛官が起こした連続爆発事件(10月23日)

・NHKスペシャル『戦艦武蔵の最期』

・NHK『ファミリーヒストリー 北野武』

・写真集「ウルトラマンの現場〜スタッフ・キャストのアルバムから〜」(小学館)

・漱石アンドロイド完成

まだ1週間あるんで、追加するかも。

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『結婚行進曲』

日本映画専門チャンネルで観た、市川崑の東宝第一回作品『結婚行進曲』(1951.12)。 期待してなかったが、面白い都会派コメディだった。
恋人の伊豆肇が会社をクビになり、怒った杉葉子(綾瀬はるか似ですよね)は営業部長のダンディな上原謙の邸宅に乗り込み、夫人の山根寿子に直談判。
その早口トークに惚れ込んだ上原は彼女をスカウト、セールスウーマンに雇って…。

会社は鋳造工業系でドアノブなどを作っているのだが、工事現場へも颯爽と出向き売り込む彼女の映像に、営業成績表の棒グラフアニメがオーバーラップ。
ぶっちぎりの売り上げで成績表の上まで伸びた棒が、クイッとターン。さらに下まで行って再ターンするのには笑った。
『億万長者』(1954.11)でも、核爆弾の恐怖で東京から沼津までダッシュする木村功に爆心地からの安全圏内距離がオーバーラップしたが。
アニメーター出身・市川ならではの視覚ギャグですね。

「当社の製品は頑丈で、ドアノブが すっぽ抜ける事はない」と杉はセールストークするが、営業部長の家に使ってあったのは…。
夫人の山根からの電話で上原が部屋のドアを慌てて開けると、すっぽ抜け 後ろに でんぐり返る!
スタントマンを使っているだろうが、あまりの派手さに爆笑。
なお、その前に杉も椅子に つまづき、見事にコケている。

上原と杉は原節子の出ている映画を観るが、これが何と成瀬巳喜男の名作『めし』。
製作の藤本真澄、シナリオの井手俊郎が本作と共通なので可能だった楽屋落ちだろう。
我々には時系列感覚が無いが、『めし』の公開は本作公開の約1ヶ月前、1951年11月なのだ!
映画ファンには言うまでもなく、上原と杉は こっちにも出演。
上原はスクリーンに映った「主演男優」の名を杉に聞いて、アクビをする。

若い2人と営業部長夫妻(ネットで読めるキネ旬のストーリー紹介で、上原は社長役となっているが、違う。社長は村上冬樹が演じており、出番は少ない)のアレコレに、風変わり・個性的な人物が絡んで、越路吹雪のビギン・ザ・ビギンまで聞ける。
年末公開の正月映画ならではのサービスか。
東宝技術部は、マット合成と相当数の場面転換ワイプ処理でテンポアップに貢献。額縁の山根の写真が動いたりもする。
80分強で終わるのもありがたい。

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『海底大戦争』

東映がアメリカと合作(下請け)した映画、『海底大戦争』(1966.7)。
劇場では観ていないが、小学生の頃にテレビで初見。

世界征服を企み、海底基地を築いているマッドサイエンティスト集団の野望を潰す、新聞記者と米海軍の活躍。

矢島信男による特撮が見どころの、怪奇色もある作品である。
少し前に海外版をネットで観たばかりだが、10月にチャンネルNECOで放送されたのは、83分の国内版(9巻 2304メートルなので、換算するとIMDbの90分表記は間違いだろう)。
シネスコサイズの映画と聞くが、スタンダードサイズだった。トリミング版なのか。
しかも東映マークが出ず、数か所 音声のみの黒味部分があるという、不完全な素材である。
どうやら発売されているDVDもこのバージョンらしく、アマゾンの販売ページに注記があった。
シネスコ版は失われたのかな?
ネットに上がっていた79分の海外版は、ビスタサイズだった。今回比較すると、どうやらスタンダードサイズの天地を さらにトリミングしたものらしい。
国内版は夕陽の海上を行く潜水艦の特撮カットで終わるが、海外版は その後に ちょっとしたオチ?が付いている。
当時ウルトラシリーズでも忙しかった成田亨が、武庫透 名義で手掛けた特撮美術。
人間を改造した寄り目のサイボーグ半魚人はイマイチだが、米軍潜水艦(MJ号のプロトタイプだね)やマッドサイエンティスト・ムーア博士の海底基地は良。
ミサイル発射台なんて、後のスタジオぬえメカみたいである。

在日外人俳優が多数出演しているが、気になるのは…ムーア博士役のエリック・ニールセンや、海軍中佐役フランツ・グルーベルの お肌。ブツブツが目立ち妙に汚いのは何故かね?
東映のメイク担当、匙を投げたのだろうか。
なお、博士の子分で最後に主役の千葉真一と対峙するのは、室田日出男。

J・KOYAMA * ターンノーン通信 2015〜 * comments(2) * pookmark

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