<< August 2017 | 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 >>

巻頭言

「…おじさま、人生って旅よね」

どうしようも なくなった時、ここだけは大丈夫と思った場所を失った時、信じていた友がニセモノだったと気付いた時。
アタマの中で幻想の少女が囁いて、私は殆ど戦うことなく、処を変えることにしている。

囁きに従った行動=旅なのか、単なる逃避なのかは判らないけど。
その度ごとに孤独ではある。
しかし、耐えられない程じゃないことも確かだ。

私は以前 作って頂きながらも忘れ去っていた ここで、再び「何か」を備忘録として書くことにした。
もうカテゴリー立てて突き詰めたりなんかせず、「面白かった」「美味しかった」「綺麗だった」に毛が生えた程度に留め、誰の参考にもならないモノを書こうと思っている。
つれづれ雑記や番外地に大昔 書いたのを抄録するかもしれないし、久しぶりに画を描いたりするかもしれない。

ヤハリ、こーゆー事をしないでは居られないのも、私の人生=旅なんだろうな。
やがてココでも行き詰まり、また幻想の少女が囁くのかも知れないけれど。
J・KOYAMA * ターンノーン通信 2015〜 * comments(0) * pookmark

『007 スペクター』

『007 スペクター』を、11月5日の公開初日に観ることができた。
昨年の『ゴジラ』もそうだったけど、この国では全世界公開より1日早く公開される映画があるのだ。

冒頭の、メキシコの祭礼・死者の日を背景にしたアバンタイトル・シークエンスが凄い。
キャメラの移動効果に痺れる。
暗殺シーンはジェームズ・ボンドがゴルゴ13に見えちゃったけど (笑)、建物の壊しも含め素晴らしい。
大群衆 (大半はCGだろうなぁ) の上空を舞うヘリ内での激闘。
映画を観終わったあと「これがクライマックスだったら」と思うほどの出来映えで、堪能した。

そのあとは、イマイチ乗れず。
カーチェイスは ともかく、雪がらみのシーンは旧作へのオマージュが感じられすぎ。
前半に登場する悪女役のモニカ・ベルッチ、「フィルモグラフィ後期のダニエラ・ビアンキっぽいなぁ」と思って観ていたが、後半にビアンキさん演じるボンドガールが人気の『ロシアより愛をこめて』オマージュ、列車内格闘シーンが用意されていたので、苦笑。
東京で会議している場面があるが、日本ロケはしていない。

クリストフ・ヴァルツ演じる悪ボスだが、荒野の基地 (『ダイヤモンドは永遠に』が匂う) で極細ドリルを使ってチュイ〜ン ! とボンドを いたぶっているとき逆襲され、負傷。
ドナルド・プリーゼンスで お馴染み、「例の目」になる。
ロンドンに戻って、もうひとヤマ。
コイツをボンドが殺さないラストにしたのは、次作で再登場させたいがため…でしょうね。

ボンドガールの仏女優レア・セドゥはイイ感じだったが、スペクターの紋章を頂いたタコ・オープニングは好きになれなかった。
サム・メンデス監督。
それにしても劇場内、冷房効きすぎ !

帰りの機内で、前作『スカイフォール』を観直す。これは好きですね。
J・KOYAMA * ターンノーン通信 2015〜 * comments(0) * pookmark

映画『グースバンプス』の巨大カマキリ

小説に登場する巨大白猿、透明人間やミイラや狼男といったモンスターが、本から飛び出して現実世界で暴れまわる。
アメリカでは2015年10月公開のホラー・コメディ映画『グースバンプス GOOSEBUMPS』の原作は、全世界でのシリーズ累計発行部数4億部を誇るR・L・スタインの同名ジュブナイル・ホラー小説という。
主演のジャック・ブラックは、原作者スタインを演じているそうだ。

予告を観て、私がグッと来たのは、巨大カマキリの大暴れ。
当然、1950年代の巨大昆虫特撮映画『ザ・デッドリー・マンティス』(1957 日本未公開、DVD題は『極地からの怪物/大カマキリの脅威』) を踏まえているのだろう。カッコイイ !
そういえば、この映画の特撮担当は、クリフォード・スタイン (1906 - 86) という人だった。
原作者のスタイン、ひょっとして親族じゃあるまいね ?

ジョー・ダンテが得意とする内容と思うが、監督はロブ・レターマン。
日本公開は来年か。


※ 原作者の名、表記は Stine。特撮マンも Stine。
J・KOYAMA * ターンノーン通信 2015〜 * comments(0) * pookmark

『愛と憎しみの彼方へ』

日本映画専門チャンネルでやっていた、谷口千吉監督『愛と憎しみの彼方へ』(1951 映画芸術協会の第1回作品 東宝配給) というベタな題の映画を、ノーマークで観た。

第一印象に反し、黒澤明・谷口コンビのシナリオ (原作あり) による良作。
得した気分になる。
当時 谷口も監督として好調だったが、1951年1月公開というと黒澤は『羅生門』のあと、『白痴』の前作に当たり、この年の秋にはヴェネチアで金獅子賞受賞が待っていたという好調期。
面白くないわけがなかろう。

北海道ロケを生かした、アクション(ダムの湖水にダイブするスタントあり)メロドラマ。
番宣では、脱獄する模範囚役の三船敏郎と人情派看守の志村喬コンビを強調していたようだが、ビリングのトップは医師役の池部良と、三船の妻役の水戸光子である。念のため。

冒頭は網走刑務所。
スリリングな雨の夜の集団脱獄と捕り物シーンが、テンポよく描かれる。
円谷英二のミニチュアカットも拝めて得した気分だ。
ちなみに、音楽は伊福部昭である。
三船を「奥さんが医師と浮気している」とそそのかし、逆上させ一緒に脱獄させる囚人は小澤栄。
脱獄囚の中には、黒澤『野良犬』のチンピラ役・水谷史郎や上田吉二郎も。

トラックで捜索に出動するとき、あくまで三船をかばう看守・志村に「甘いな」と言っていた同僚。
線路に倒れ動けない脱獄囚を、迫る汽車から必死で救うことになる。
蒼白の顔がアップになるが、のちに東宝映画の常連傍役となる宇野晃司らしい。ノークレジット出演だった。

6人の脱獄囚のうち三船と小澤以外を逮捕して、帰還した所員たちの泥だらけなレインコートや靴。
キャメラ横移動で捉えたカットが上手いなぁ。
黒澤が書いた部分じゃないか。

嫉妬に狂って追ってくる三船から逃れ、北海道の原野を子供連れで逃げることになる池部と水戸。
火山地帯 (屈斜路湖近くの硫黄山だろうか) でのクライマックスまで、ロケ効果も満点だ。

日本映画の黄金時代を支えたバイプレイヤーが脇を固めているが、皆 若いうえハッキリ顔を映さないので、どこに出ているか判りにくい人も。
佐野浅夫は新聞記者、近藤宏は看守。田島義文は納屋で捕まる脱獄囚?、稲葉義男が線路で動けなくなった脱獄囚…らしい。

2度観たが、クレジットされている大村千吉の出番が分からなかった。
資料によると、大村は役名が「歌う受刑者」となっており、場面カットされたが名はクレジットに残ったか、フィルム欠落と思われる。
J・KOYAMA * ターンノーン通信 2015〜 * comments(0) * pookmark

水木しげる、死す

2015年11月30日、水木先生が とうとう亡くなってしまった。
享年93。

私が、水木しげる の顔を知った時期。
マンガ家では たぶん、手塚治虫や赤塚不二夫よりも早かったと思う。
1966年秋に、『悪魔くん』が実写特撮番組として始まったとき、「週刊少年マガジン」に載ったカラーグラビアが最初じゃないかな。
戦争で左腕を失った、隻腕の傷痍軍人マンガ家だと知った時期は ?
いつ頃か記憶がないが ずいぶん後だったと思う。

今グラビアを見ると、妖怪ガンマー (百目) の着ぐるみと写った写真、背広の左そでがダラリと垂れてるけどね。
幼時の私が気付くはずもない。

作者自身がマンガに登場するケース、意外に多かったと思うが。
少年マガジン掲載、ブリガドーン現象やチベットの高僧チンポ様で有名な「ゲゲゲの鬼太郎・朧車」(1968) では左腕が描かれていないようだけど、その原型である貸本版鬼太郎もの「ボクは新入生」(1964) では左腕も描かれていた。
水木先生が人気作家になった後、たびたび描かれた青年誌向け自伝的作品でも、左腕が描かれたものが混在するのが不思議だ。

左腕が描かれるか描かれないか。
コレは、差別的表現と思われるのを嫌った編集部サイドの「要望」なのか、水木先生の気分によるものなのかねぇ。
J・KOYAMA * ターンノーン通信 2015〜 * comments(0) * pookmark

俳優・コメディアン 田中淳一

先日、時代劇専門チャンネルで『無用ノ介』(1969) 最終回…本放送では流れなかったという…を観ていたら、見覚えのあるハゲアタマの巨漢が悪ボス役で目立っていた。
『ウルトラQ 1/8計画』(1966) で、「自分の体型に合う人間縮小機が出来るまで、留置場に拘束されてるんだ」と話していた優しい大男じゃないか。
誤って小さくされた上、留置場に入れられた由利子を、逃がしてくれたのは彼だ。
この時のクレジットでは田中順一になっていたが、誤表記。
『無用ノ介』での表記、田中淳一が正しい。
同名の俳優やJリーガーがいるけど、こちらは故人である。

今回、この人について初めてネットで調べると、誤りもあろうが、いろんなことが分かった。

1921年生。
九州・福岡の紙問屋の跡取り息子だったというが、映画ファンが高じて、俳優になる事を夢見る。
戦前、博多へ巡業に来た劇団一座があり、そこの花形役者だった森川信 (喜劇スター、『男はつらいよ』シリーズの初代おいちゃん。当時はモテ男としても有名だった) に願い出て弟子入り。
案の定、実家からは勘当されたそうな。

おそらく、森川の下で長い間、コメディアンとして舞台の喜劇や軽演劇などで活躍していたのだろう。
テレビ時代となり、渥美清・由利徹ら多くの芸人が脚光を浴びた1950年代後半から、彼も表舞台に出たのだろうか。
容貌魁偉だが、憎めない巨漢。
他のサイトにも書かれていたが、安田大サーカスのHIROか、パチパチパンチの島木譲二ラインの芸人と思われる。
田中は、師匠である森川が松竹芸能とも繋がっていた関係か、関西で『バッチリ天国』(1958) というテレビ番組に出演し、知名度を上げたようだ。
沢田隆治と香川登志緒が初期に手掛けた、『てなもんや三度笠』系のバラエティ番組らしい。

映画 (続 番頭はんと丁稚どん、自動車泥棒、君も出世ができる、日本一のゴリガン男、ザ・タイガース 世界はボクらを待っている、温泉おさな芸者、ルパン三世念力珍作戦ほか)、テレビ (グーチョキパー、三匹の侍・第4シリーズ、泥棒育ちドロボーイ、特別機動捜査隊、変身忍者嵐、家光が行く、どっこい大作、座頭市物語、子連れ狼、大江戸捜査網ほか) など出演作が そこそこあるようだ。
NHKにもよく出ていたという情報があったけど、私は記憶がない。

55歳で死去。1977年のことらしい。
森川は、それ以前の1972年に60歳で亡くなっている。持病であった肝硬変が原因というが…。
博多での出逢いについて、呑みながら語り合う事もあったという二人。
師匠の森川も田中も、早すぎる死は酒が原因だろうか。
J・KOYAMA * ターンノーン通信 2015〜 * comments(0) * pookmark

『STAR WARS フォースの覚醒』

待望の、スター・ウォーズ新章・Episode 燦開。
期待に違わず、旧シリーズへのリスペクトも満載で面白くはあったが、新しく『スター・ウォーズ』に接した方は、あまりにも都合よく進むストーリーに「おいおい…」とツッコミたくなったかも。
しかし、全ては「フォースの お導き」であるからして。
ご理解頂きたい。

古参ファンが涙にむせぶ仕掛けは多々あるが、私的に言えば。
新女主人公・レイ (デイジー・リドリー) が惑星ジャクーで棲家にしているのが、砂漠に転がるスノーウォーカーの残骸だったと分かる場面が一番か。
ミレニアムファルコン号内で、久々にモンスターチェスが登場したのも嬉しかった。

帝国を継ぐ悪の軍団、ファースト・オーダー。最高指導者はスノーク (アンディ・サーキス) という。
嫌気がさして脱走した、トルーパーのFN-2187ことフィン (ジョン・ボイエガ)。往年のTVシリーズ、『ルーツ』に出てきたような黒人俳優だな。
巨大ブタ・ハッパボアと一緒に水を飲む場面は、ケッサク。

姫と船長の息子がグレて、ダークサイドに行っちゃった理由は、続編で徐々に語られようが。
二人の間にできた息子にしちゃあ、演じるアダム・ドライバーが面長…馬面 ? …すぎるような気も。
「父殺し」場面が展開するのは、『帝国の逆襲』でダース・ベイダーがルーク・スカイウォーカーに「息子よ」とカミングアウトしたクラウドシティ内部と似たセットデザインの、スター・キラー基地惑星内。
…アレ。腹をライトセイバーで刺され奈落へ落ちたが、生死は不明ってコトか。船長、続編で復活するンですかね ?

そんなハン・ソロ船長役で再登場した、ハリソン・フォード。
現在 船長が乗ってる輸送船アラヴァナ。潜入したカンジクラブのギャング集団が、輸送中の怪物ラスターに殺される場面があるけど。
丸い体に大きな口、タコ足の怪物がゴロゴロ転がって船長やチューバッカを追いかける場面は、ハリソンの人気作『レイダース 失われた聖櫃』岩石トラップのパロディですな。

冒頭、失踪したルーク (マーク・ハミル) の居場所を記したデータをレジスタンスのパイロット ポー・ダメロン (オスカー・アイザック) に託す、ロア・サン・テッカ役のマックス・フォン・シドー。
てっきりアレック・ギネスが演じたベン・ケノービ様みたいな役と思ったら、アッサリ殺されてしまった。

ラスト、海が広がる惑星の島に隠遁するルークへ、ライトセイバーを届けるレイ。
髭を たくわえてるけど、ルークってば食べ物には不自由してないのか、けっこう肥ってた。
続編では、レイのフォース修行と出自…彼女、なぜかファルコン号をイキナリ操縦できちゃうのだ ! …が描かれるに違いない。
J・KOYAMA * ターンノーン通信 2015〜 * comments(0) * pookmark

2015年のマイベストを考える

半年に及んだ五十肩の痛み、ケーブルテレビのデジアナ変換終了、経済危機…とまぁ、今年はイロイロありすぎたが。
それ以外で、今年のマイベスト事象を選ぶと。

・水木しげる、11月に93歳で大往生
・スター・ウォーズの新作、12月に公開
は譲れない。

・1月に観た舞台「いやおうなしに」で、高校野球部マネージャー役の高畑充希。部員の股間からマイクを引っ張り出し歌うところに、オヤジ轟沈。
・CM ボールドの「もちふわポン」と、いい部屋ネットのズンドコ節替え歌は耳について離れず。

国営放送の番組で、印象に残るもの多し。
・NHK『特攻 歪められた戦果』2月
カミカゼ特攻が成功したかどうか。米軍の通信傍受やパイロットが突入時に自ら打つ電信以外に、戦果を報告するため「見ている」友軍偵察機があったとは。
・NHK『歴史秘話ヒストリア 銃声とともに桜は散った 桜田門外の変の謎』3月
これぞ歴史謎解きの醍醐味。全ての事実が興味深すぎる。
・NHK『ためしてガッテン 家族が涙 ! トイレ問題大解決SP』9月
男が立ちションする限り起きる、尿ハネ大研究は最高でした。

・May J. が『27時間テレビ』で歌った、♪ 嘆きのボイン
好評に気をよくして、10月の『めちゃイケ SP』でもコミックソングを歌ったらしいけど。この1曲で止めときゃナァ。
・いきものがかり ♪ラブとピース

エロ方面も入れておこう。
・ジーナ・ガーソン

以上、10個。

マイベスト選外だが、原節子が9月に95歳で亡くなった。
戦後、彼女が円谷英二の家の2階に下宿していた話をご存じだろうか。
だが、当時を知る円谷門下の方の発言から推理するに。名画における「お淑やかなイメージ」と実像、大きく違った方だったような…。
母親を大切にしていた小津監督が、仲を噂された彼女と結婚しなかった理由、何となく判る。

※追記 12月27日放送のレベッカ復活ライブ番組で、MOONが聴けたのは嬉しかった。名古屋でライブあったら、行きたいね。
J・KOYAMA * ターンノーン通信 2015〜 * comments(0) * pookmark

新年挨拶 2016

本年もどうぞヨロシク。

場を移した格好になりましたけれども、週一くらいは何か更新したいなと。
前に書いた記事の、増補改訂なら手間もかかりませんしね。
J・KOYAMA * ターンノーン通信 2015〜 * comments(0) * pookmark

『日本沈没』テレビ版の印象的な回

2015年の秋口に、『日本沈没』テレビ版を日本映画専門チャンネルで再見する事ができた。 

5話は、昔観て印象に残っていたエピソード。
美しい小島の一部が、日本沈没の前兆として海に没する。 
生徒や島民を見限って我れ先と船で脱出する教師や、いがみ合う漁民(木田三千雄と榊田敬二の老優ガチバトル!)も描かれ、亡き母を描いた絵を取りに小学校=分教場へ戻った少年(新井つねひろ)は、助からない。
シナリオは長坂秀佳。

 川北紘一がシリーズ特撮初参加で、リアルに作られた校内のミニチュア崩壊に少年を合成したカットは荒いが、巧いと思った。
J・KOYAMA * ターンノーン通信 2015〜 * comments(0) * pookmark

このページの先頭へ