<< October 2017 | 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 >>
<< 『恐竜・怪鳥の伝説』を海外セールスした人って凄い! | TOP | 故・船村徹の逸話検証 >>

オチが効いていた『喜劇 右むけェ左!』

日本映画専門チャンネルで観た『喜劇 右むけェ左!』(1970.12 東宝)は、前田陽一監督作品。
高度経済成長下、万博が開催された頃。
競争社会を勝ち抜くため、モーレツ社員養成研修をする企業が見られた。
NHKアーカイブスで観た「現代の映像・社員改造」(1969)も強烈だったが。
藤子不二雄Ⓐの「黒ベエ」(1969〜70)では、旧日本軍式社員教育に材を採った重いエピソードがあったっけ。

本作は、下着メーカー(ワコール)が舞台。
戦中派のダメ中間管理職(犬塚弘)とスケべな若手部下(堺正章 なべおさみ 小松政夫ら)が、なぜか新設の外国課に大抜擢。研修として自衛隊へ体験入隊するという話。
犬塚は戦時中に入営していた場所が基地になっていることに気付き、昔を思い出して俄然ハリキるという展開だが。
終戦間際に上官(田島義文)が基地内に埋めた軍資金を探すエピソードがあり、自衛隊創設20年式典でザ・タイガースの面々が戦車の上で歌い、落下傘降下や演習シーンも自衛隊の協力(クレジットはない)で実写映像を挿入し本格的。
裏事情を知る基地内の酒保の男は、上田忠好が薄気味悪く好演。
ライバル下着メーカーの野球チームも体験入隊中、親善試合の場面では いかりや長介とジャイアント馬場が登場する。
お宝探しと研修を終え、意気揚々と社へ帰還した一同が観せられたのは、彼らが下着を売り込む赴任地の記録映画。
ブラジャーなど知らぬ、ニューギニアの裸族女性の胸がユサユサ揺れている!
どうやら、外国課と名だけは立派だが、お荷物社員を厄介な場所へ所払いし辞めさせようとする社の思惑も垣間見え…という、皮肉なオチが効いていた。
サラリーマン喜劇の変種、お勧めです。

J・KOYAMA * ターンノーン通信 2015〜 * comments(0) * pookmark

コメント

コメントする









トラックバック

このページの先頭へ