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ロモロ・グエッリエリ監督のマカロニウエスタン2本

イマジカBSでやっていた、ロモロ・グエッリエリ監督のマカロニウエスタン2本を観る。
『皆殺し無頼』(1966)と『二匹の流れ星』(1967)だ。
日本では共に1967年公開、制作が後の『二匹』が『皆殺し』より数か月先に封切られた。
前者は昔テレビで観た記憶あり、但し全長版は初見。後者は今回が初見。

『皆殺し無頼』は、ハリウッドから出稼ぎのマーク・ダモンとローレンス・ドブキンが主演。
ドブキンは『地球の静止する日』『放射能X』や『十戒』の端役から徐々にステップアップする一方、早くからテレビで監督業もしていた人。
ホラークイーンのような悪女ロザルバ・ネリが登場し、ちょっと毛色が変わった作品だ。
オープニングのクレジットはドイツ語、発声は英語版の素材であった。

『二匹の流れ星』は、のちにサルタナという当たり役を得るジャンニ・ガルコがゲイリー・ハドソン名義で主演。ジャンゴを名乗る賞金稼ぎを演じるが。
カモメが飛んで青く美しい海が映る、意表を突くオープニングが素敵。砂浜で『ハリーの災難』風に、裸足をこっちに向け寝ているガルコ!
『続・荒野の用心棒』のヒロイン ロレダナ・ヌシアクが出ているが、フランコ・ネロ演じたジャンゴと本作のジャンゴは全く関係がない。
ガルコと認め合い、「我々は宿命(さだめ)の流れ星だな」なんてセリフを吐く悪党一味のリーダーは、クラウディオ・カマソ。
馴染みはないが、ジャン・マリア・ボロンテの6つ年下の弟と言われれば、似てる!と納得。
1977年に喧嘩で殺人を犯し、逃亡後に自首。刑務所に収監されるが、独房で首吊り自殺してしまったとIMDbに書いてあった。享年37。
その父を演じているのは、おなじみフェルナンド・サンチョ。
一味にさらわれた名士(牧場主)の娘が、カマソといい仲になっていて、せっかくガルコが助け出したのに舞い戻るというくだりも。
ジャンゴの命を救い、恋仲となる女性ロレダナ・ヌシアクを早々に殺す(彼女の死体を見て、涙ぐむジャンゴ!)展開も、興味深かった。

2本のマカロニウエスタンで、ステレオタイプな女性描写を外して見せたグエッリエリ監督の次作は、エロチックな現代サスペンス劇『デボラの甘い肉体』(1968)。この映画も、翻弄される女性を描いたと見せて最終的に悪女モノ…と言ってよい。

両方の作品に助演、主役のパートナーという美味しい役を演じているのは、フィドール・ゴンザレス。
『皆殺し』では、メキシコ農民風で登場。ダモン演じるジョニー・ユマと出会って同行、ラストは一緒に悪女の死まで見届ける。
『二匹の』では、賞金首用の手配ポスターを作ってる写真師。捕まり、首まで埋められサソリ責めされてるガルコを掘り出し救うが、カマソの子分に撃たれていたようで。
以後、登場しない。彼はガルコを助けたあと死に、そのシーンはカットされたか?
ゴンザレスはIMDbで1972年までの映画出演歴を確認できるが、生年やキャリアは不明。短期間活躍した、イタリアのコメディアンかもしれない。

J・KOYAMA * ターンノーン通信 2015〜 * comments(0) * pookmark

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