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やっぱり残酷で切ない、35年目の続編『ブレードランナー2049』

今日は、リドリー・スコット作品2本立てとなりました。

リドリーは監督せず、制作総指揮として参加の『ブレードランナー2049』を観た。
感想は、「続編としては最高だが、長いよ!コレ」でしょうか。163分も要らんだろう?
少し、ウトウトしちゃいました。
音楽担当は、ファンが熱望するヴァンゲリスじゃないけど(でも、Tears In Rain は使われてました!)、売れっ子 ハンス・ジマーとベンジャミン・ウォルフィッシュが、盗作扱いされかねないほど あの旋律に近付けた曲を提供してます。

レプリカントであるブレードランナー・K(ライアン・ゴズリング)のパートナーは、コスプレ自由自在なホログラムの恋人・ジョイ(キューバ出身の女優 アナ・デ・アルマス、かわいい)。
情報端末でもあり、ロス市警・LAPD本部の上司から連絡(着信音は、プロコフィエフの ピーターと狼。ファンが真似するぞ、絶対)があると静止してしまう。
触れられず永遠に結ばれることは叶わないが、別の女性に「二人羽織」する要領で、この壁を越えようとする展開があります!
日本で人気が出そう、オタクには ちょっと羨ましいキャラだ。

物語のキーとなるのは、前作で道ならぬ駆け落ちをした主役・ブレードランナーのデッカードとレプリカントのレイチェル。
デッカード役をハリソン・フォードが再演するのは告知されていたが、別女優にCG処理し、あの美しいままのレイチェル=ショーン・ヤングが「再現」されて登場するのにはビックリ。『ローグ・ワン』のピーター・カッシングに続く、快挙である。
但し、往年のレイチェルファンには、大ショックなシーンが用意されているが。
さらにガフ役のエドワード・J・オルモスも出演。だがウトウト、出番を観そこねた(再見して確認、ワンシーン出演で老人ホームに入ってる。羊の折り紙!電気羊かな)。

前作で我々を圧倒した都市ヴィジュアルのコチャコチャ感は抑えられ、地獄のようなロスのランドスケープ描写はあるが、炎は吹き上がってない。
カナダ出身の監督ドゥニ・ヴィルヌーヴは、フレンチテイストのシンプルな絵作りをしている。この春公開の『ゴースト・イン・ザ・シェル』と、一部ビジュアルが被ってますけどね。
だが、気候変動による海面上昇のため作られたロスの巨大防波堤の横を、スピナーが飛ぶシーンは圧巻。

あり得ないレプリカント妊娠の謎と、Kの持つ記憶の探求。
答を知ると思われるデッカードの居場所を突き止め、会えたが。
タイレル社を引き継いだウォレス社が拉致する。
ジョイのデータを収めたメモリースティック?も、破壊されてしまった。
喪失感の中、Kはデッカード奪還を決意。ウォレス社の女レプリカント・ルヴ(オランダ女優 シルヴィア・ホークス)との死闘は、怒涛打ち寄せる夜の海で展開する。
前作でマニアを唸らせた強力わかもとの広告は出ないが、パンナム(実際は1991年に破産、一時復活するも2008年に運行停止)やソニーやアタリやコカコーラやプジョーのネオンサインは登場。

雪が降りしきるエンディング。
デッカードを、意外な人物と関係ある博士(スイスの女優 カーラ・ジュリ)の研究所へ送り届けたあと、入口の階段に寝込み動かなくなる怪我をしたKの姿。
ちょっと、アニメ『カウボーイビバップ』最終回を想起した。
そう、1982年に作られた前作が日本のアニメに与えた多大な影響が、本家に再吸収されている感じがアチコチでするのだ。
天井から垂れ下がるラミネートチューブから産まれたばかりの女レプリカント(サリー・ハームセン)が不良品?扱いで、ウォレス社長(ジャレッド・レト)に “処理” されるシーンが酷くて、記憶に残るが。
産まれ落ちるカット、『イノセンス』でガイノイドが検死官の部屋でラミネートパックされてるシーンを想起した。
全裸で立っているとき腹を刺すのだが、『新世紀エヴァンゲリオン劇場版 Air / まごころを、君に』で、綾波レイの腹(子宮)にアダム胎児と癒着した手を突っ込む碇ゲンドウを想起した。

最初に長いとは書いたが、前作同様に繰り返し観られることになるであろう続編。
残酷でハードな描写を含むSFだが、すれっからしの独身オタクですら琴線に触れる、切ない男女の愛が盛り込まれているから。

J・KOYAMA * ターンノーン通信 2015〜 * comments(0) * pookmark

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