<< November 2018 | 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 >>
<< Cat walks ❽ | TOP | インド映画『トイレット』 >>

『ふたりの女』とエレオノラ・ブラウン

某ブログのコメント常連・しいちゃん様(面識はありません)が、伊仏合作映画『ふたりの女』(1960)でご贔屓だったというエレオノラ・ブラウン。
本作でアカデミー主演女優賞ほか多くの賞に輝いたソフィア・ローレンの娘を演じた女優、映画初出演だったようです。
海外版ウィキによると、1948年 生まれ。
第二次世界大戦後に赤十字の仕事でイタリアに赴いた米人と現地女性のハーフで、『ふたりの女』の後は助演者としてジャンヌ・モロー主演の『ジブラルタルの追想』(1967)や、日本未公開のマカロニウエスタンにも出てます。
『カロリーナ』(1967)っていう日本公開作品は知りませんでした、これはアン=マーグレット主演だそうですね。

しいちゃん様が、第二次世界大戦中の悲劇『ふたりの女』のブラウンを忘れられないのは、時代的に直接描写は無いですが、黒人兵士(北アフリカの植民兵)による集団レイプと 太ももを露わにし倒れている その後の場面ゆえ?
多感な時期に観た映画では、可憐な女優の汚れ役が印象に残るもの。巨匠ヴィットリオ・デ・シーカ監督、撮影当時まだ12歳の新人子役女優に、大変な役をやらせたのですね。
ただし、レイプ後の放心した表情などを少女に演じさせる事は、当時も今も酷な話。その辺の配慮はあり、別設定の撮影で引き出した表情を使ったようです。
母娘が好意を寄せていた故郷の村の青年(ジャン=ポール・ベルモンド、敗残ドイツ兵の道案内をさせられる)の死を知らされてブラウンが見せる、クライマックスの演技と涙は、彼女の両親がアメリカで交通事故死した事を伝える電報が来た と監督が言った事で得られたといいます(事故死は事実でなく嘘のようですが、『自転車泥棒』などで素人役者を巧みに使ったデ・シーカ監督の演出術が垣間見えるエピソード)。

そんなわけで、可愛くはあるものの、しいちゃん様が思ったほどの演技派女優では無かったブラウン。
学園を舞台にした お色気と殺人のイタリア ジャーロ映画 Nude... si muore (1968)では久々の主演格で下着姿も披露しましたが、これを最後に事実上の引退。エログロ度を強めてゆく映画界に見切りをつけたか。
ローマの大学卒業後、1970年代以降は顔出しせず吹き替えや、イタリア議会の翻訳の仕事で活躍。
2014年、往年のイタリア映画に出演した子役スター(『ニュー・シネマ・パラダイス』のサルヴァトーレ・カシオなど)にインタビューしたドキュメンタリーに出演。昨年 夫と死別後、久しぶりに劇映画出演したそうです。

J・KOYAMA * ターンノーン通信 2015〜 * comments(0) * pookmark

コメント

コメントする









トラックバック

このページの先頭へ