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『ジュラシック・ワールド / 炎の王国』

『ジュラシック・ワールド / 炎の王国』を観た。
アメリカより、東南アジア圏の方が2週間も早い公開なんだね。
シリーズ第5作、旧三部作に出演したジェフ・ゴールドブラムとB・D・ウォン(4作目で再登場、今回も続投)が助演している。
恐竜のCGIは、もはや当たり前にヤツらが実在してるような気にさせる出来栄え。ここまで来ると、我々を驚かせるには演出・見せ方しかないだろうな。

監督はスペイン出身、ホラー・ダークファンタジー系のJ・A・バヨナ。
制作総指揮のスピルバーグに似て、子役の扱いが上手いところも共通しているから任されたのだろう、大資本の娯楽作を無難に演出している。

クライマックスだと思っていた、イスラ・ヌブラル島の火山大噴火エピソードが中盤であっさり終了する構成には驚いた。
後半はアメリカ本土に舞台が移り(日本版ウィキではイギリスと書いてあったが、カリフォルニアじゃないの?撮影はイギリスのスタジオでも行われたようだけど)、『レベッカ』のマンダレイや『市民ケーン』のザナドゥを彷彿とさせるゴシック大邸宅(恐竜骨格展示室の採光ガラス天井は、後半 上手く使われる)の地下施設に、某財団によって救出された恐竜が運ばれ、腹に一物ある若い運営者とバイヤー(レイフ・スポール と トビー・ジョーンズ)によって、好事家や利用目的のある連中に競売されてしまう。
この辺から、バヨナ監督の ご趣味であろうゴシックホラーな雰囲気も漂って、面白いことになった。
月が かかる夜空が背景、邸宅の屋根に新恐竜インドラプトル(インドミナスラプトル、国名とは関係なし)がよじ登って ひと吠え!

今回の子役は、老いた財団創設者(ジェームズ・クロムウェル)の孫娘(イザベラ・サーモン)。バレエかフィギュアスケートでもしてそうな美少女だ。
宮崎アニメみたく邸宅の外壁を伝って逃げるシーン、ベッドに潜りこみ泣いてるところにラプトルの手が伸びるシーンは『怪物はささやく』(2016)の再現か。ガラスをのぞく彼女の顔に恐竜の開いた口が映り込み、耳まで裂けたように見えるカットは面白い。
パヨナ組の常連 ジュラルディン・チャップリンが演じる家政婦は、『レベッカ』のジュディス・アンダーソンみたいな怖い役割と思ったが、そうでもなく最後の方は行方不明。恐竜に食われたか?
登場する恐竜では、てっきりパキセファロサウルスと思った石頭の小型恐竜 スティギモロクが大活躍。笑わせてくれます。
恐竜の歯を抜きコレクションしてる、傭兵隊長(テッド・レヴィン)のモチベーションがよく分からん。単なるサディストというわけでもなさそうだし。

次作では、いよいよ恐竜の群れが都市に乱入(恐竜特撮映画の古典『ロストワールド』風に)するか。
ひねった作劇が無く ちょっと食い足りないが、料金分は楽しめる家族向け娯楽作。

J・KOYAMA * ターンノーン通信 2015〜 * comments(0) * pookmark

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