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東宝の2代目特技監督 有川貞昌の本がようやく!

この8月に出た「有川貞昌 ゴジラの息子と円谷英二」(洋泉社)は、キャラが立ちすぎな後輩・中野昭慶 川北紘一特技監督に比べ、良い仕事をしつつも地味な存在だった この人にも遂にスポットが!と期待していた本だが。
実は2000年ごろに出版予定だったものが、夫人の死去、続いて当人の入院療養や2005年の死去(享年80、死因は肺がん)で頓挫。お蔵入りしていたものだという。
ただ、未発表原稿やご子息へのインタビューはともかく、PR誌「東宝映画」での鼎談やDVDコメンタリー、東宝ムックの座談会、TV出演からも発言を拾うべきだったのでは。
それらは、次の本に回すという事かな?

TVと映画含め最後の特撮担当となった台湾映画『無字天書 ザ・フェニックス』(1978 サム有川名義で共同監督と特撮を)の出演者リチャード・キールと仲良くなり、家によく電話がかかってきた話が興味深い。
まったく知らない映画なのでネットで観たが、エフェクトアニメも多用、町を襲う濁流や巨大岩石怪物と怪鳥の決闘など、見どころの多い武侠ファンタジーであった。有川が製作に名を連ねたTVシリーズ『西遊記』(1978〜80)に影響を与えているかも。
ポーランド映画にも関わるが、これは未完成という。
有川が東宝の2代目特技監督に就いた『怪獣島の決戦 ゴジラの息子』(1967)でスーツアクターを別の人にしたため(ミニラとの対比でゴジラの着ぐるみを大きく作ったから)、中島春雄とは ずっと関係が良くなかったと ご子息が語っているが、それにしては1980年代中期のTV『HONKYとーく』から晩年のNHK『プロジェクトX』、イベントまで同席が多かった。表面上だけでなく、その後 関係は修復していたと思いたい。
師・円谷英二への有川の畏敬の念、後年は薄らいでいたのでは…というスクリプター鈴木桂子の証言は、女性ってよく見てる、怖いよな〜と思わせるもの。決して悪口ではないと受け取ろう。

有川の真の代表作はTV『ウルトラQ 2020年の挑戦』だと思うが、あの冴えた特撮表現は飯島敏宏監督の功績になっちゃうのかね。

J・KOYAMA * ターンノーン通信 2015〜 * comments(0) * pookmark

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