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『西遊記』15話、鳥葬!悪魔の生贄

大河ドラマ『麒麟がくる』で演技者・堺正章を観ているせいでもないが、『西遊記』(1978.10〜79.4)で特撮が印象に残っていた回、15話「鳥葬!悪魔の生贄」を久しぶりに観直した。

険しい山を行く三蔵一行の前に、一人でトンネルを掘っている老人(花沢徳衛)が現れる。
その老人はこの山で家族を亡くしたので、人々が安全に通行できるようにとの思いで掘ってるらしい。
それを聞いた三蔵(夏目雅子)が感動。手伝いを申し出るが過酷な掘削作業に、やわな三蔵はすぐに倒れてしまう。
見かねた悟空(堺)が筋斗雲に乗って山の全長を調べたら、トンネル掘るのにあと20年はかかりそうなことが分かったので、如意棒を回転カッターにして山の反対側から掘り進んだ。そして3日目にトンネル開通!
三蔵は喜んでくれると思ったら…怒られた。ラクして終わらせたら修行にならず、ありがたくないとか。
三蔵と悟空は喧嘩別れ。一行から離れる悟空、マチャアキの歌う傷心ソング ♪ 今では遅すぎる が聞きもの。
悟空、その後で さらに三蔵を怒らせちゃって、今度こそ本当に破門になってしまった。
そんな時、例の一人でトンネル掘ってた老人はトンネルが貫通してるのに気が付く。これまた喜んでくれるかと思ったら…正体を現した。
老人は妖怪、トンネルを掘ってたのは村人の安全のためではなく、あの山に財宝が隠してあるという話を聞いていたからで、三蔵一行が盗んでいったと思い込んだのだ。もちろん財宝なんか無かった。
三蔵たちは捕まり、八戒(西田敏行)悟浄(岸部シロー)も妖怪が呼び寄せたカラスの大群に つつかれる。この辺りは鳥葬の風習があるのだ。
駆けつけた悟空、筋斗雲に びっしりカラスが張り付くが、滝つぼに突っ込んで水圧で殲滅したり、如意棒を長くして高速回転で叩き落としたりと大暴れ。
ついに妖怪も倒し、三蔵と仲直り…。

脚本はジェームス三木。ま、いつもの展開だが、この回の見どころは何と言っても、カラスの大群が羽ばたきつつ飛ぶ特撮カットだ。アニメ合成で鳥やコウモリの群れを表現したり、CGならともかく、ミニチュア特撮で カラスの大群。こんなの観たことない!
特撮操演の白熊栄次(1946〜 大映 円谷プロ 東宝などで活躍)にとっても印象深い仕事だったようで、「日本特撮技術大全」(2016 学研)によると、重量ある鉛製のカラス100羽(15センチくらい、羽根と胴体は平ゴムで連結)を1羽ずつ、秋葉原で集めたジャンクの小型モーター100個(キャノンモーター、鉄道模型用らしい。プーリー=滑車を羽ばたき用クランクに加工した。電源はいくつかにまとめている)につないで吊り、枠組に固定、操演したという。撮影スピードを変え、リアル感を増しているようだ。
初放送時に観た時、カラスは かなり大きなミニチュアで胴体に羽ばたきメカが仕込んであるのかと思ったが、数が数だけに疑問、ずっと仕掛けを知りたかった。

この回の特撮監督は鈴木清、監督は池広一夫。

J・KOYAMA * ターンノーン通信 2015〜 * comments(0) * pookmark

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