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『可愛い悪魔』

ブリジット・バルドーの映画ではなく、大林宣彦監督のTVムービー。秋吉久美子主演『火曜サスペンス劇場 可愛い悪魔』(1982.8)は、初放送時に録ったビデオを持っているが、日本映画専門チャンネルで久しぶりに観た。
当時盛りだったロリコンブームの産物だな…と思って、イヤラシイ期待を持っていると、裏切られる。
「死んじゃえ〜」
ティナ・ジャクソン(1971年生のモデル・女優、のちに川村ティナの名でも活躍)演じる少女ありす は、欲しいもののためなら容赦のない邪悪さを発揮する魔少女で、改めて驚いた。
罪状は遂に暴かれないまま、たぶんこの後も何かやらかすだろう…。

殺人シーンの美学、曲った足やガラスの刺さりっぷり。ダリオ・アルジェント好きな方は是非。さらに『悪い種子』(1956)『悪を呼ぶ少年』(1972)も踏まえている。
放送の数ヶ月前に松竹系で公開された『転校生』の落ち着いた出来栄えで、それまでの評価を覆した大林だが。
本作では、今までの変な大林節も全開。
頭から金魚鉢スポッ!の死に様を見せる赤座美代子、マルクス兄弟映画ギャグのオマージュシーン?
花嫁(明日香いづみ、のちの明日香七穂)がガラスを突き破り落下する開巻の回想カット、よく見りゃ まぶたの上に目が描いてあるぞ!レディーガガ来日時パフォーマンスの先駆?
実は、突き破る時に目を開けていてほしいのに、女優が撮影時にどうしても閉じてしまうので、早く進めるために描いちゃったとか。
クライマックスでブスッ!のヒキガエルは、本物かね?

川辺の小屋に住む、みなみらんぼう演じるロリコン男(秋吉を狙ってたような気もするが…)は、意外で絶妙なキャスティング。
ナチの軍帽かぶった怪案内人は、岸田森。
円谷プロが制作に参加しているので期待しがちだが、大規模な特撮シーンはない。海辺、時刻に合わせた丘の洋館マット合成が数カットあり。

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Cat walks ❷

JUGEMテーマ:漫画/アニメ

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Cat walks ❶

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14年目の電車男

2004年(平成16)3月14日 日曜日。
この世界の片隅で起きた出来事が、多くの人の共感を呼んだ。

○ 秋葉原からの買い物帰り、女性が多い京浜東北線車両に乗り合わせた、のちに電車男と呼称されるオタク男性(22歳、エロ同人誌好き、『ふたりはプリキュア』も観てる)。
車内で暴れ出した酔っ払い爺さん(60代?)から、勇気をふり絞って女性客数人をかばう。
なお、爺さんに絡まれるも一喝し下車した、気丈な女性も1人いた。
○ 但し、実際に爺さんを取り押さえたのは、騒ぎを聞いて隣車両から来てくれた男性サラリーマン(20代後半?)で、頼もしい この人物は その後 登場しない。車掌が来て、元の車両に戻ったか。
○ 車掌の指示で、次の駅で下車する事に。電車男と絡まれた女性客、酔っ払い爺さんと共に某駅で降りる。
○ やってきた警官と共に、署(交番)まで同行。事件にはしないが、調書を取られる。
○ 電車男は、先に帰ろうとするが。
そのとき 絡まれた女性客(40代?おばさんと20代の娘=のち電車男と交際、エルメスと呼称される)から、住所を聞かれる。

…もう、ひと昔以上前になるんですね。
「オタク男性の、場違いな相手との出逢いと恋」!テレビドラマや映画にもなった電車男の話を思い出したので、今も残る詳細な まとめサイトを閲覧してみた。
有名すぎる、発端となった事件。電車男氏はこの体験談を、帰宅し当日夜の9時半ごろから2時間に渡り2ちゃんねるへ書き込んだのか。
私、事件は午後9時台に起きたと思ってましたよ。実際は、夕刻?から午後8時台までに起きたようだ。
私、コレは創作でなく実際にあった事だと、現在でも思っています。

幸せになれたかどうか知らないが、今は36歳くらいの電車男氏よりも。
最初に絡まれたが一喝して下車した女性と、実際に取り押さえたリーマン男性と、酔っ払い爺さんの「その後」に想いを馳せつつ、まとめサイトを読んでおりました。

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セルジオ・コルブッチ監督のマカロニウエスタン二本立て

セルジオ・コルブッチのマカロニ版メキシコ革命劇『豹/ジャガー』(1968)を、シネフィルイマジカで久しぶりに観た。
原題は、“傭兵” 。
土曜映画劇場の短縮版以来か?DVDでは観ていない。
動乱のメキシコで稼ぐフランコ・ネロ(ポーランド人の傭われガンマン!)が吊るされた兵士のブーツでマッチを擦るところと、捕まった悪役ジャック・パランスが荒野で全裸に剥かれ尻を出すところは よく覚えていた。
革命に目覚めるメキシコ人役で出演したのは、パランスと一緒にハリウッドから出稼ぎの俳優トニー・ムサンテ。イタリア系だが、前年『ある戦慄』のチンピラ役で脚光を浴びたばかり。70年代には『刑事トマ』というTVドラマ主演作もあった。ウィキによると、2013年に口腔手術の際の出血で亡くなったという。享年77。
エンニオ・モリコーネとブルーノ・ニコライの音楽はCDを持っているが、傑作。
邦題の表記法(パンフ チラシ レコードなどで、『豹』『ジャガー 豹』など微妙に違うのだ)を巡るブログ記事があり、面白く読んだ。

その前に、コルブッチのマカロニ初期作品『ミネソタ無頼』(1964、日本公開は67)もやっていて、ラストだけ観た。
視力を失いつつある主人公(やはり出稼ぎハリウッドスターのキャメロン・ミッチェル)が捨て身の決闘、町を牛耳る保安官(フランスのスター ジョルジュ・リヴィエール)一味をを倒すも撃たれ瀕死。ここで終わるのが劇場版だが。
放送版は そこで終わらず、エピローグが付いている。体も目も治って旅に出る主人公。 かけている 眼鏡を投げ捨て、レンズを撃ち抜き去って行く…というハッピーエンド・バージョンでした!

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『シェイプ・オブ・ウォーター』

ヴェネチア映画祭で金獅子賞、オスカー13部門ノミネートというギレルモ・デル・トロ監督『シェイプ・オブ・ウォーター』(2017)を観たが。
…思ってたのと大いに違うぞ!

時は1962年、米ソ冷戦時代。軍の施設で働く口のきけない掃除婦イライザ(サリー・ホーキンス)と、運び込まれたアマゾンの半魚人(スーツアクターはダグ・ジョーンズ。IMDbだと、役名は 両性類の男=アンフィビアン・マン)の恋というアウトラインから連想する「迫害と悲恋の物語」をはみ出した、オフビートで過剰な展開に驚きっぱなしの2時間でした。
まさかミュージカルシーンまであるなんて ‼

シェリー・デュヴァルとシシー・スペイセクを合わせたような雰囲気のイライザだが、決して暗い女性ではない。
5時起きで朝風呂 & オナニー(短い描写だが、観客はビックリするよなぁ)、ゆで卵付のお弁当を作ってバス通勤。
汚物を扱い慣れてるせいか、血や ちぎれた指も平気! ヌルヌルしてそうな半魚人と恋に落ちちゃうのも必然?
仲のいい黒人女性の同僚(オクタヴィア・スペンサー)もいる。
住んでいるアパート(『イレイザーヘッド』の主人公が いそうだ)は映画館の上にあり、史劇『砂漠の女王』(1960)と『恋愛候補生』(1958)を上映中だから、館内は豪華でも古物を上映する劇場だろう。
前者の一場面は、後半の重要なシーンで観られます。あと、テレビに当時の人気番組など(ミスターエド、アニメのミスターマグー、テンプルちゃんの映画など。音楽ものは、知識不足でワカリマセン)が映っているので、マニアにはお楽しみ。

半魚人、触覚を生やし肥らせると『真・仮面ライダー』(1992 ビデオ作品)に似てるなぁ。
軍の施設は、50年代SF映画に登場する青緑系の実験室と『ミクロの決死圏』の地下施設を合わせたようなビジュアル。デル・トロが関わった『スプライス』(2009)も思い出されたい。
悪役で、スタン警棒(バトン)持った施設責任者の大佐を演じるマイケル・シャノンのキレっぷりも過剰ですけど、冒頭から半魚人に指を切断されるわ、掃除婦に連れ出されるわ、ソビエトのスパイにまで潜入されちゃあ、仕方ないけどね。
アパートに住むイライザの友人で、猫と暮らすゲイの老広告画家ジャイルズ(リチャード・ジェンキンス)は、治癒超能力があるらしい半魚人に頭を撫でられて発毛。あやかりたい!

冒頭から示されるイライザの首の三筋の傷あとは、ラストへの伏線となる。察しのいい方ならお分かりだろう。
もし本作がオスカー作品賞を得られたなら、ジャンル映画としては快挙ですな。

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『海軍横須賀刑務所』

日本映画専門チャンネルで、『海軍横須賀刑務所』(1973.11)を観た。
勝新太郎の東映初にして唯一の主演作とか。東宝系で公開されていた『御用牙』シリーズの2作目と3作目の間に公開された。
役名は、志村けん…じろう(兼次郎)だって。
原作あり、シナリオは石井輝男。
津島利章のタイトル曲を聞いていて、マルチェロ・ジョンビーニが音楽を担当したマカロニコンバット映画『激戦地』(1969 イタリア)の、勇壮な方の主題曲をフト思い出した。

1936年。入営した横須賀海兵団兵舎で、イジメる古参兵に堪忍袋の緒が切れ、刃傷沙汰を起こし刑務所へ送られる勝新。
番外地と呼ばれる房でも大暴れ、暴動を起こし不当な扱いをした刑務所長たちに報復する。
タダでは済まないはずだが、汲み取り便所に落とした金時計を探し知己を得ていた やんごとなき方(太田博之)の一声で放免、同房の荒くれ兵士たちと、勃発した上海事変(37年夏の第二次だろう)に名誉の出征をする事になる。
「兵隊やくざシリーズに続く」といった感じのエンディングだが。
中江真司が、彼らは本隊の弾除け扱いで最前線へ行く運命…と非情にナレーションするのだった…。

菅原文太、松方弘樹と勝新の共演が見どころではあるが、古参兵で悪虐な藤岡重慶、自殺する長谷川明男が目立つ。
シゴキ当たり前の兵舎で別格扱い、坊主頭でヒゲのカラス(等級のつかない兵隊)という男も印象的。刈谷俊介かと思ったら、なんと三上真一郎!

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『恐怖の魔力 / メドゥーサ・タッチ』

イマジカBS改めシネフィルイマジカで、英仏合作『恐怖の魔力 / メドゥーサ・タッチ』(1978 日本劇場未公開)を、月曜ロードショー放送以来31年ぶりに再見した。

舞台はイギリス。ある作家(リチャード・バートン)が自宅で、瀕死の状態で発見される。侵入者に襲われたらしい。
病院に収容されるも昏睡状態のまま、だが脳波だけは異常な動きを示していた。
パリから研修に来ていた警部(リノ・ヴァンチュラ)がロンドン警視庁と共同で殺人未遂事件として調査に当たるが、浮かび上がったのは作家が幼い頃から強力な念力を持ち、気に入らぬ者を殺してきたという信じられないような事実だった。
作家を襲ったのは、彼の能力を知り恐れた女性主治医と分かる。
炎上する学校、念力でコントロールを失った旅客機がビルに突っ込むところ、寺院が崩壊するラスト。見せ場のミニチュア特撮は、ブライアン・ジョンソンが担当。
警部はラスト、作家の生命維持装置を引きちぎるが、脳波は動きを止めない。
暴走する念力の次のターゲットが、原発=ウィンズケールらしい事を匂わせ、映画は不気味に終わる。

当時流行のオカルト(主治医役は『オーメン』のリー・レミック)とSFの中間を狙った内容で、渋い配役は良いが、どうも編集が かったるい。女性名編集者アン・V・コーツ(『アラビアのロレンス』でオスカー受賞、存命でもうじき92歳)が、監督のジャック・ゴールドと共同で製作を担当してるのにねぇ。自分で編集すりゃ良かったのに。

ハリー・アンドリュース マイケル・ホーダーン ゴードン・ジャクソン デレク・ジャコビ(ゲイだったんですね) ジェレミー・ブレット(晩年ホームズ役者として有名だったが、バイセクシャル)ほか、イギリスの名バイプレイヤーが大挙助演。
フランスからはヴァンチュラ以外でもう1人、マリー=クリスチーヌ・バロー(稀代のスケコマシ監督、ロジェ・ヴァディムの最後の妻)が出ているが、回想シーンの顔見せ程度。

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女優 テキサス・ガイナンって誰?

昨年、2017年12月にNHKBS1でやった『カラーでよみがえるアメリカ』(2016〜17)というドキュメンタリー番組の1920年代編で紹介された、テキサス・ガイナンという禁酒法時代の もぐり酒場オーナーでもあるアメリカ女優。
全く知らなかったので、少し勉強しました。

IMDbのテキストを引用しようと思ったけれど…。
1884年生まれなのは間違いないようだが、「初期のガイナンについては、はっきりした事は分かりません」と書かれてあったので驚くも、ウィキには詳しい記述があったので引用すると。
ガイナンはテキサス州のウェーコで、アイルランド系カナダ人移民のマイケルとベッシー(旧姓はダフィー)・ガイナンの間に7人兄妹の1人として生まれた。
そして、ロレッタ修道院の教区立学校に通う。
16才のとき、家族はデンバー(コロラド州)へ引っ越し、彼女は そこでアマチュア劇団に入った。
1904年12月2日にジョン・モイナハン(1859年創刊→2009年終刊。デンバーの老舗新聞、ロッキーマウンテンニュース紙の漫画家)と結婚するが子供には恵まれず、シカゴでガイナンは夫と離婚して、プロの歌手となるため音楽を学ぶ。
そして、ヴォードヴィルの世界を渡り歩く。
彼女は自分自身について語る時、話を即興で作る傾向があったというが…ここまでの記述、信憑性はどうなんだろうか?
1906年、ガイナンはニューヨークに出てコーラスガールの仕事を見つける。ブロードウェイの演劇、そして映画へ。
1917年、テキサス・ガイナンという芸名でアメリカ映画における初のカウガール役者となり、サイレントの西部劇短編で活躍。「西部の女王」という あだ名を得る。
第一次世界大戦下のフランスへも行き、慰問で兵士を楽しませた。
戦後、禁酒法時代(1920〜33)になると、彼女はエンターテインメントとセルフプロモーションの才能を、もぐり酒場・300クラブの所有者兼ホステスとして発揮。
Hello, suckers!客をカモと言い放つガイナン。映像では、ガラガラ声の女傑ですね。
逮捕もされたが、MCでもある彼女は客を楽しませることに努め、一時代を築いた。

トーキーとなった映画や舞台に復帰した後の1933年11月、主演するレビュー巡業中にアメーバ赤痢にかかり、バンクーバーで客死。奇しくも、長きに渡った禁酒法廃止の1か月前であった。
享年49、結婚歴は3回で亡くなった時は独身だったという。

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第2次怪獣ブーム初期の頃の市川崑作品『愛ふたたび』

日本映画専門チャンネルで、市川崑監督『愛ふたたび』(1971.5 東宝)を ようやくチェック。
当時大人気だったフランスの若手スター ルノー・ベルレーを招き、浅丘ルリ子と共演させた恋愛モノだ。
市川監督、CMや万博用映像は作っていたが、劇映画は数年のブランクを経ての仕事である。

今この時代の恋愛映画を観ると、私のような者でも肌にサブイボを生じるだろう…と敬遠していたが、制作当時のパリをはじめ東京や金沢の風景が興味深く、意外や楽しめた。
日本語学校で学ぶガイジンたち、秋葉原にラジカセを買いに行くベルレー(仕事はレーザー光線技師)、ハレクリシュナ坊主が映る即興?カットなど面白い。撮影は長谷川清である。
ベルレーが仲良くなる日本青年は石立鉄男。彼が、山手線車窓から並走する電車(水色だから京浜東北線か)に乗ってる外人女性(グラシエラ・ロペス・コロンブレス。誰?)を見初めるシーン、新海誠『君の名は。』有名シーンのヒントかな。
パリで撮影した分のネガが、ストーリー盗作疑惑でフランス警察に差し押さえられるアクシデントがあったとか。

映画斜陽期。我々の世代は、第2次怪獣ブームが始まった事で記憶される 1971年。
ベルレー招聘は効果があったようでヒットしたのか(但し、邦画洋画合わせたこの年の興収ベスト1は、11月公開の 男はつらいよシリーズ8作目『男はつらいよ 寅次郎恋歌』。本作はベスト20位にも入ってないようだ)、翌年また彼主演で『夏の恋』が作られた。こちらの監督は恩地日出夫、相手役は小川知子だった。

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