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『日本沈没』テレビ版の印象的な回 その2

『日本沈没』テレビ版8話は、高野宏一が特撮初参加した、福島のダム決壊回。
かつて、オタク座談会本で「ミニチュアの農家の庭に植わっている柿の木に、実がなっている」と、岡田斗司夫や開田裕治が語っていたのは、この回である。

柳谷寛が、濁流に呑まれる合成ショットあり。
決壊の濁流が、民家を押し流し山肌を削ってゆく特撮は、まるで近年の自然災害ニュースを観ているような出来であった。

冒頭、ヤラセではないと思われる東京巨大地震についての街頭インタビュー・シークエンスも印象的。
J・KOYAMA * ターンノーン通信 2015〜 * comments(0) * pookmark

『日本沈没』テレビ版の印象的な回 その3

『日本沈没』テレビ版11・12・13話は、京都崩壊編。
金閣寺と清水寺の最後以上に、町家や路地の崩壊カットが素晴らしい。
高野宏一の「特撮力」を堪能できるエピソードである。
燃える街にゲスト女優の夏純子がオーバーラップ、♪ 京都の恋みたいなBGMが流れるシーンは面白い。

高野氏が偉くなって製作・監修側になり、劇場作品で代表作を残さぬまま2008年に73歳で亡くなった(アジア方面に招かれ、1970年代に武侠ファンタジーや宇宙人侵略映画の特撮を担当してはいるが、今のところこれらの作品は「知られざる」扱いだ。晩年、業績不振から社長交代を他の幹部と一緒に企てたとして、古巣の円谷プロを追い出され、裁判沙汰になっていたという)のは、本当に惜しまれる。
評価研究も、今の所なされていないようだし。
J・KOYAMA * ターンノーン通信 2015〜 * comments(0) * pookmark

『ヘイトフル・エイト』

タランティーノのミステリー西部劇『ヘイトフル・エイト』。
黒人バウンティハンター(サミュエル・L・ジャクソン)、雪原を行く馬車とエンニオ・モリコーネの新曲。
マカロニウエスタン史に残る異色作『殺しが静かにやって来る』(1968)の再現をするかと思ったが、違った。

もう一人のバウンティハンター(カート・ラッセル)に捕まった悪女、ジェニファー・ジェイソン・リーの汚れすぎ怪演に驚愕。
目にアザ、手洟、血まみれ、前歯折られ、絞首…イヤハヤ。
顔に付いたシチューを帽子で拭いちゃうのも、ビックリ。
オスカー助演女優賞候補になって、良かったね。受賞は逃したが。

美術を手掛けた種田陽平は、好きな映画だという『ウエスタン』(1968)でカルロ・シーミが担当したセットを参考に、駅馬車中継所(ミニーのハバダッシェリー=雑貨屋)内部をデザインしたのだろうな。
似たものを感じた。

「タランティーノ作品で過去の曲を使われるのはもうイヤ」とか言ってたモリコーネ、ついに本作でアカデミー作曲賞を初受賞。
キャッチーなメロディではなかったけれど。
これはもう、おめでとうございますとしか言いようがないですね。

J・KOYAMA * ターンノーン通信 2015〜 * comments(0) * pookmark

『仮面の忍者赤影』で、恵とも子を見かける

2016年3月より、時代劇専門チャンネルで『仮面の忍者赤影』(1967〜68)が始まったが、やっぱし面白いなぁ。
でも、初放送時から見えすぎていたワイヤー(ピアノ線)。
“味”と認識できるのは、もはや古いオタクだけでしょう。
東映は儲かってるんだから、デジタル処理で線消し・フィルム傷消しし、レストア版を作ったらどうか。
新しいファンを開拓できる、素晴らしいコンテンツですからね。

先日は6話まで放送。
2話から登場した、顔盗み忍者の傀儡甚内(波多野博)。
被った黒ストッキングと書いてある笑い目、ハンドアクションは今観ても強烈。

6話のゲストで、金目像に掴まれていたお寺の娘役・恵とも子(メグミトモコではなく、ケイトモコと読む)はカワイイが、アメリカ人を父に持つ当時の人気ハーフタレント。
今回は、この方について書こう。

1949年11月 東京都品川の生まれ。
本名は鈴木とも子。
時期は不明だが、身長は158センチとある。
13歳のとき東京音楽学院へ、スクールメイツ出身。
1965年より、単体のアイドル歌手として活動。シングル盤を2枚リリース。
出演したドラマ・映画で挿入歌も歌っている。
雑誌「明星」のマスコットガールになり、モデルやCM(カネボウハリスガム)・テレビ出演(「ヤング720」アシスタント、「てなもんや三度笠」ほかバラエティ系番組、ドラマ「青春」「太陽のあいつ」「真田幸村」など)多数、映画も渡哲也版『陽のあたる坂道』『東京市街戦』(ともに1967 日活)など3本に出演。
愛称は、もこちゃん。カタカナ表記のモコが正しいかもしれないが。「明星」で公募されたという。

虚実あるだろう、ネット情報を使ってまとめると。
母は、1953年の東宝映画『都会の横顔』主題歌・アイアイ銀座をカントリーで有名な黒田美治(びじ)と歌った歌手で、その縁か50年代中盤に短期間 東宝=東京映画の女優だった恵ミチ子らしい。
なお、彼女は助演格ではあるが、大部屋女優というのは間違いだと思う。
1957年の『えんぴつ泥棒』という、松竹系で公開された児童SP映画に貸し出された後は、東宝系で3本ほど出て辞めた様子。
9月公開『その夜のひめごと』が最後か。
以前からの家業だったのか、彼女が副業でオープンしたのかは不明だが、東京都内(池上)で美容室を経営。K美容室という名であり、K=恵 らしい。
娘を産んだのは女優となる前、戦後すぐの事。父は、日本へ来ていたGIだったのかな。

大手・渡辺プロ所属だった恵とも子、俳優(東宝でゴジラ映画にも出ていた脇役で、8歳ほど年上の当銀長太郎らしい)とスキャンダルが?
1967年の春から夏にかけ放送された東宝初のカラーテレビドラマ『太陽のあいつ』で共演したときか、1967年9月公開『てなもんや幽霊道中』のため東宝撮影所に通ううちに、当銀と何かあったのか。
これはキャリアに影響したのだろう、1968年以降は活動記録が確認できず。
18歳そこそこで、芸能界から消えてしまった。
「結婚・引退し渡米、出産」となっているようだが…。

1968年4月7日に一般人と結婚。保谷市に住む、勝○紀○という自営業の男性がお相手だったらしい。 
  …以上、当時の芸能週刊誌の記事より
と、2ちゃんに書き込みがあるそうだ。

へぇ〜、こりゃまた速攻。
当銀長太郎は、付き合ったうちの1人だったようですな。
でも66年頃には東宝で、怪獣ものとはいえチョイ役から主役と絡む助演級になってきた当銀が、結局 伸び悩んだのは…演技力のせいだけじゃなく、有望なタレントを傷モノにされた天下のナベプロが黙っていなかったから?
いずれにせよ清純路線のアイドルが、スキャンダルと結婚で人気凋落ってヤツですか。
できちゃった婚かどうかは不明だが、そんな感じがする。
この一般人男性とどうなったかも不明だが、経過から推察するに、子供は出来たが別れたのだろう。
私は、あっという間に消えたリア・ディゾンの事を連想した。

1969年に雑誌掲載された、恵とも子が歌唱レッスン中の写真がネット上にあったけれど、引退・渡米前のものだろうか。
アイドルや女優が「しばらくの間 海外へ行く」っていうと、予期せぬ妊娠をし“処置”あるいは極秘出産でマスコミを避けるためっていうパターンが昔も今も ありがちだから、てっきりそう思ってましたが、この子の場合は少し違ったな。

経緯は不詳だが1977年ごろ、一時的に日本のCMで復帰という情報も。
その後、生活のため水商売に転向しクラブのママさんをしてるという証言コメントあり、だが今も続けているかどうかは不明。

「オトナの階段登る」恵とも子、オトコに積極的なアプローチをするタイプだった可能性もあるか。
先の2ちゃんには、ルックスに似合わずオトコ出入りが激しくて、事務所が解雇したというウワサも記されていた。
著書「やくざと芸能と」(2014)によれば、ナベプロの渡辺晋社長を信長様だと思い、当時タレントだけでなく情報収集やトラブルバスター役でも仕えたと書く、なべおさみ氏あたりに裏事情を語ってほしいものです。

何事もなければ(本人の身持ちが固ければ)、あのキュートなルックスだ。1970年代も駆け抜け、長く活動できただろうに…。
本当に、惜しいですな。
J・KOYAMA * ターンノーン通信 2015〜 * comments(0) * pookmark

エノケンの『孫悟空』を初めて全部観る

山本嘉次郎監督『エノケンの孫悟空』(1940.11 東宝)前后篇を、初めて全部観た。
太平洋戦争突入の1年前に封切られた、2時間を超えるオペレッタ喜劇大作だ。
おなじみ西遊記だが、見事にバタくさくアメリカナイズな仕上がり。
本作に続き『馬』、2年後『ハワイ・マレー沖海戦』を撮った、黒澤の師でもある この監督の職人ぶりって凄いや。

30年ほど前にNHKでやった時は、録画忘れ。
孫悟空役のエノケンと化け物・珍妙大王役の高瀬実乗が術合戦(大王は小さなカニに化け、「サルカニ合戦だ」と悟空を追うが、河童の悟浄にぺシャッとやられ降参するオチ。ちなみに大王は殺されたわけじゃなく、悟空の子分になったようで、ラスト近くにも顔を出す)するパートと、如意棒を変形させた戦闘機に乗って歌う場面は特番などでたびたび流れるが。
それ以外は初見。
高瀬が登場するパートは、クライマックスではなく前篇の中盤だったのも意外。

エキゾチックなアラビアのオアシスの女族国(李香蘭が唄う)、後半の御伽国(ディズニーアニメの名曲が まんま使われている)、化け物・金角銀角の科学要塞風な研究所基地(テレビモニター、頭脳改造機、ロボットや人造人間が登場。吸うと歌い始めるオペラガスは傑作)はモブシーンや群舞も ふんだん。 
御伽国の夜の森で、ダンサーたちを二重露光処理したシークエンスは美しい。
金角銀角の戦闘機と悟空たちの戦闘機がドッグファイトするシーンでは、宙返りカットでアニメも使われているようだ。
特撮は、円谷英二と奥野文四郎。

御伽国の百科事典の精で、悟空たちを助け(頭脳改造され記憶を無くした悟空たちに、ポパイのテーマと共にホウレン草を食べさせ回復させた)アドバイスする女児は、当時すでに人気子役の中村メイコ。
金角銀角の呪いで犬の顔に変えられた御伽国の姫は高峰秀子。実際に犬マスクをかぶっていたのかな?
悟空のじいや・猿太夫の団福郎は、小柄なエノケン…おそらく140センチ台か…より小さく、小人俳優か。

いやぁ、これは楽しめたが。
戦中戦後に検閲などでカットされ短くなったわけじゃなく、撮られたものの使われなかった場面も多いらしく、資料に名がある徳川夢声と藤山一郎と清川虹子を確認できなかった(タイトルクレジットにも名前なし)。
J・KOYAMA * ターンノーン通信 2015〜 * comments(1) * pookmark

『大魔神怒る』再見

大映の大魔神三部作、公開時に劇場へ連れて行ってもらったのは、『ガメラ対バルゴン』(1966.4)と併映された1作目と最終3作目(1966.12)。
2作目『大魔神怒る』(1966.8)は、70年代にテレビで初見だった。
夏興行なので、納涼を兼ねた水モノ。同時上映の座頭市も、海を渡っておった。

八雲の湖の水を割り、神の島から悪領主の城塞へと大魔神が進撃する。
アメリカ映画『十戒』(1923 1956)で、ヘブライ人たちをエジプトから脱出させるため、モーゼが紅海を割り廻廊を作る特撮シーン。
これにインスパイアされ、大映特撮スタッフが挑戦した見せ場だ。
京都・鴨川の堰(北部にある柊野の堰か)の流れ落ちる水を大魔神の左右に合成し、湖水が割れたのを表現したという。
和の極み特撮ですね。

久しぶりに観たが、悪領主の城塞内部(刑場とか屋敷)は、1作目と似たビジュアルすぎるのが残念。せっかく湖のほとりという設定なのだから、もうひと工夫欲しかった。
いや、シネスコ画面いっぱいに映る石垣を大魔神が崩すと広大な刑場が広がるカットや日本家屋ミニチュアの破壊特撮は今回も凄いんだが。

湖水を割って手前に向かって歩く大魔神の背後、左右に合成された堰の水が、徐々に中央へズレ動いてしまい残念という評(名著「大特撮」だと思う)をかつて読んだ。
私もそう思っていたから、同感だったが。
今回 久々に観直し、あのズレ動きは大魔神が通過した後、割れた湖面がもとどおりくっついてゆくのを表現している…と気が付いた。
事実、コラージュスチル写真で大魔神の通過した後の割れた湖面は、ファスナーが閉まるごとく元に戻っているではないか。
紅海が向こう岸まで真っ二つの『十戒』イメージがあるので、割れた湖面は大魔神が通過するまで閉じないという思い込みがあったからな。
黒田特撮監督、ずっと合成ミスと思っててスイマセンでした。

ちなみに、『十戒』のオリジナル紅海割りを観たのは、テレビで『大魔神怒る』を観たずっと後。やはりテレビ特番の映画名場面特集。
ただ、『十戒』にそういう特撮があることは、早い時期に少年誌グラビアか何かで知っていたと思う。
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江利チエミ版『サザエさん』、波平の名前は

日本映画専門チャンネルで、この4月から解禁放送されている、江利チエミの東宝→宝塚映画版サザエさんシリーズ全10作。
1956年12月公開の1作目『サザエさん』では、サザエの父・磯野波平(藤原釜足)は「磯野松太郎」という名である。
名乗る場面は無いが、表札がそうなっているのだ。
資料によると、役名は「お父さん」。
妻のフネさんも「お母さん」になっていた。
「磯野波平・フネ」というフルネームが配役表に記述されるのは、1959年12月公開の7作目『サザエさんの脱線奥様』からのようである(「波夫」と誤記されている資料も)。
ウィキでは、シリーズ全10作とも「磯野波平・舟」に統一されていますが…。

では、原作者の長谷川町子が1956年の映画制作時点で名を付けていなかったのか?
映画がスタートする前、1955年初頭に描かれた朝日新聞掲載のマンガで、波平が電車に乗り合わせていた旧友と遭遇し「波ちゃん」と呼ばれるシーンがある。
決して名が付いていなかった訳ではないようだ(但し、後年の単行本収録時に書き直された可能性あり)。
要は、おおらかな時代だったということか。

※ 補記
昔 譲って頂いた、新聞連載の切り抜きスクラップ帳に この回を発見。
確かに初出から、ふりがな付きで「波ちゃん」と書かれていた。
1955年というと、中川寿美礼の舞台やラジオドラマ、テレビ漫画もスタート。
メディミックス展開のため、全登場人物のフルネームが必要になって、初めて「波平」と名付けられたのかも。
ただ、翌56年に「波平」ではなく「松太郎」というのは謎ですね。

※ 最初のサザエさん映画、東屋トン子版の2本(1948 50)ではどうなっていたのか。
2作目『サザエさん のど自慢歌合戦』プレスシートによると、やはりサザエの父母は「全く別の名」で登場しているようだ。
J・KOYAMA * ターンノーン通信 2015〜 * comments(0) * pookmark

集団就職の光と影、というか影ばかり…『一粒の麦』

観るつもりが全くなかった吉村公三郎監督の映画『一粒の麦』(1958.9 大映)が、CSのチャンネルを替えてる時に引っかかり、途中からではあるが観入ってしまう。
番組表にはモノクロ表示になっていたが、カラー・スタンダード。
集団就職の光と影が描かれる。
就職担当の先生・菅原謙二と若尾文子の夫婦物語より、ティーンの俳優が演じる福島から働きに出た「中卒・金の卵」男子女子の、苦いドラマに唸った。
劣悪な労働を強いる工場経営者、職場に馴染めず飛び出した男子工員を人気取りで利用する代議士なども描写され、千葉茂樹・新藤兼人の「社会派」シナリオは達者。
就職先として丸石自転車が登場、ちゃっかりタイアップまであるのには苦笑。

ティーンの俳優陣で後に大成したのは、東京の鉄工場で働く松山英太郎だが、印象が強いのは他の子たち。
やはり東京の自動車修理工場(社長役は殿山泰司)で働く木下雅弘と、病院のお手伝いさんになった田中三津子の淡いロマンスは、それぞれの勤務先事情(整備不良の車が死亡事故を起こし、修理工場は閉鎖・解体。病院は名古屋へ移る)で引き裂かれた。
静岡の紡績工場が潰れ、病院の田中を訪ねてきた安城啓子が温泉マーク旅館で働くことになるくだり(遣り手婆っぽい女将に連れられて行く)は、赤線に売られるイメージで重い。
本作は、58年3月の赤線廃止後 半年経った頃の映画であるが…。
蕎麦屋に就職、出前でコケていたのは『ゴジラ対ガイガン』のM宇宙ハンター星雲人・高島稔らしい。

木下の母を演じる田中筆子は、病気になり息子を案じながら、福島の自宅(囲炉裏端の粗末な蒲団)で亡くなる。
なんか凄く生々しい演技、素人の農民をオーディションし使っているのではないかと思ったよ。
菅原が見舞いに駆けつけるのはいいが、病人の脇でタバコを吸い出すのには驚いた。当時は当たり前のことなんだろうな。

免許を取った木下が、田中とダイハツのバタバタでデート…東京見物するシークエンスは本作のハイライトだ。
リアル三丁目の夕日、東京風景ロケ。
ただし、公開時には完成間近だった東京タワーが映っていない。
J・KOYAMA * ターンノーン通信 2015〜 * comments(0) * pookmark

『人も歩けば』の奇妙な世界

チャンネルNECOでは、この6月も川島雄三監督作品を放送しているが、3月にやった『人も歩けば』(1960.2 東京映画 東宝配給)は面白かった。
駅前シリーズ的なドタバタ喜劇と見せ、仕掛けあり。
主演のフランキー堺はキャバレーで演奏しているドラマー役。彼の軽妙なナレーションに乗せたアバンタイトルから、早くも「術」にハマっているわけか…。
そう分かるのは、上映終了間際だ。
全ては綿菓子(コットンキャンディーズ、フランキーが所属するバンド名でもある)の夢?
『緯度0大作戦』『インセプション』エンディングを連想させるオチでした。

いき雄・貞子のダブル沢村が、フランキーが婿入りする質屋の夫婦役で、娘は横山道代。
ラスト、電器屋のテレビにも映っていた小林千登勢は、当時21歳でNHK専属。あーゆー、朝ドラみたいな番組に よく出ていたんだろうな。
藤木悠(金田一小五郎なる探偵役)、桂小金治、加東大介、森川信、淡路恵子、春川ますみ(貸本漫画と巨大おにぎり!)、若水ヤエ子、三遊亭小圓馬、ロイ・ジェームス、武智豊子ほか曲者俳優陣が脇を固めた。
脱線トリオの3人(八波むと志、由利徹、南利明)は、ゴジラの八 ラドンの松 アンギラスの熊という東宝怪獣名が付いたチンピラ役。フランキーと、コマ落としで追っかけっこするシーンあり。
原作は梅崎春生。川島監督も1963年に45歳の若さで亡くなったが、梅崎も1965年に50歳で早世した。

夢と言えば。
川島作品では、『夢を召しませ』という1950年の和製レビュー(ミュージカル)映画が観たいなぁ。
この松竹映画の特撮担当(アニメも挿入されているそうだ)、円谷門下で東宝から戦中に引き抜かれた川上景司?
J・KOYAMA * ターンノーン通信 2015〜 * comments(0) * pookmark

東宝サザエさんシリーズ・タイトルバック画の謎

日本映画専門チャンネルで放送中の江利チエミ版・東宝サザエさんシリーズ、3作目の『サザエさんの青春』(1957.12)を観た。
これは、カラー・ワイド画面の特撮大作『地球防衛軍』と同時上映されたという作品。

本作からシリーズは、カラー化された(3作目はスタンダードサイズ)。
内容は、他愛のないモノであるけれど…。

磯野家の表札は1作目と同様に、依然として磯野波平ではなく「磯野松太郎」のままだ。
ノリスケ(仲代達矢)夫妻に赤ちゃん誕生。だが、名はイクラかどうか不明。奥さんの、タイコならぬミチ子(青山京子)からは、「坊や」とだけ呼ばれていた。
中島春雄が、専務夫人(藤間紫)の運転手役。セリフなしだが、デパート前で大きく映っていた。毛も まだフサフサである。

ちょっと気になったのは。

1作目から3作目まで、タイトルバックのサザエさんキャラ画が、長谷川町子の筆ではないらしいことだ。
はっきり言ってヘタ、別人の筆と思われる。
画もカラー化されたので、より顕著に なってしまった。

映画のシリーズ化は、作者も嬉しいはずだけど。

町子が取材などメディア露出をセーブし始めた時期だけに、特別出演とかの依頼は断るだろうが、タイトルバック画の依頼まで断ったのだろうか?
主演の江利と長谷川は手紙のやりとりもあって関係良好だったと聞くし、東宝の組合圧力(所属の絵師を使うように、とか)や朝日新聞とのシガラミで、描けなかったということもないと思うが…。
なんせ本作の撮影中には、パブリシティがらみで町子の妹・長谷川洋子がスタジオ訪問までして、写真にも収まっているはず。
すると…やはり長谷川町子に思うところがあって描かず(辞退)、あんな画で許していたということ?
謎は深まる。

J・KOYAMA * ターンノーン通信 2015〜 * comments(0) * pookmark

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